里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

ナスの簡易な誘引整枝法

2021年07月16日 | 畑:果菜類

ナスは収穫が始まって1ヵ月ほど経ちました。
5、6月の気温が高かったので、例年より少し早まりました。
収穫の最盛期に入ってきました。
主枝と1番花直下の側枝2本を伸ばす3本仕立てです。
こちらが「千両2号」


誘引は、中央の1本の支柱、そして畝の両側に立てた廃材パイプにフックバンドで止めた横パイプを上げていく簡易な方法です。
枝を誘引止めするのは中央の支柱にだけです。
横の直管パイプに枝が密着すると、枝が動かず垂れ下がりません。
枝が伸びるのに合せて、この横の直管パイプを上げていきます。
これまで一度上げています。今回が2度目。
フックバンドを完全には止めていないので、下から上に軽く叩くと簡単に上がります。


高さ5、60センチくらいまで上げました。


直管パイプはまた上げるので、フックバンドは完全には止めません。
これで問題なく持っています。


次に整枝。
簡易な「ふところ枝」の整理です。
「ふところ枝」とは、株の内側の方に向かって伸びた枝のこと。
「ふところ枝」を整理して光線を株全体に入るようにし、樹勢を保ち実の太りを良くします。
上からのぞき込むようにすると、混んでいるところが分ります。


まだあまり混んではいません。
今回は省略して良さそうですが、少しだけ整理をしました。


搔いた「ふところ枝」はこの程度。


こちらが本命の中長なす「くろべい」。
1週間ほど遅れて収穫が始まりましたが、盛りになってきました。


同様に支柱を上げました。


「ふところ枝」の整理も行いました。


右が「千両2号」、左が「くろべい」。

種苗会社では「千両2号」は長卵形、「くろべい」は中長ナスとしています。
ですが、外観は一緒に混じってしまうと分らなくなる程度の違いです。
浅漬けにしても、現在はともに軟らかくさして違いはありません。

ザクロの花を水墨画で描く

2021年07月15日 | 水墨画:草花
画仙紙 半切1/3

ザクロの花を水墨画で描きました。
我が家のザクロは樹齢130年以上の古木。
近年、花の着きはよくありません。それにしても今年はほんの僅かです。
これほど少ないのは、記憶にありません。
昨年は結構咲いていましたが、実は全く成りませんでした。
そもそも、ザクロは多くの花の内いくらも結実しないので、まして今年は無理でしょう。
ザクロは実も特徴的ですが、花も大変ユニークで画になります。
残念ながら我が家のザクロは花数が僅かだったので、増やして画にしました。
かつては、このくらいごく普通に花を着けていました。
花は色付けした方が描きやすいですが、敢えて墨だけで描いてみました。
また、ザクロの枝にはトゲのあるのが特徴です。
トゲと言ってもユズのような鋭いトゲではなく微妙なトゲで、表現は難しい。

サツキの刈り込み剪定

2021年07月14日 | 

サツキの刈り込み剪定をしました。


専ら助っ人がやってくれたもの。

電動バリカンでの刈り込みです。

サツキの刈り込みは花が終わったらすぐやるのが大切なことは重々分っています。
サツキは花が終わると間もなく翌年咲く花芽が出来ます。
ですから、遅くなると花芽を切ってしまうことになります。
我が家のサツキは最盛期は6月中旬。早いものは5月末から、遅いものは7月に入ってからも咲いています。
すでに刈り込みする時期としては遅い。


しかし、助っ人が休日を利用しやってくれるので助かります。
今年は連日雨だったので、難しかったことでしょう。


大株もあり楽ではありません




電動バリカンで無理のない程度の刈り込みで十分。


多少花数が少なくなっても、それはそれでオーケーです。


併せて、古木のオッコウ(イチイ)の剪定もやってくれました。
ドウダンやヒバも。
まだ残っていますが、深い刈り込みはしないようにしてもらいます。


小生はと言うと、畦や土手の刈り払いの真っ最中。


7月中旬に全ての刈り払いを済ませる必要があります。
この時期、庭の手入れを手伝ってもらえるのは実に有り難い。


トマト連続摘芯栽培'21~2回目の捻枝

2021年07月13日 | トマト連続摘芯栽培

トマト連続摘芯栽培は2回目の捻枝(ねんし)を行いました。
現在、第1花房が収穫中、第6花房の開花がほぼ終わりと言ったところ。


第1花房の収穫は1週間ほど前から始まりました。
窓空き果など奇形果が多くイマイチですが、意外に早く穫れ始めました。
2週間ほど前、最初に捻枝した第1基本枝は下に垂れ、第2、第3花房が大きく肥大しています。


こちらの第2、第3花房は第1花房と違いよく揃っているようです。


第4花房はピンポン球より大きく、第5花房は100~500円硬貨くらいになっています。
すでに摘芯されており、これが第2基本枝になります。


第6花房下で支柱に誘引されているので、第2基本枝は自然に斜めを向いています。
これを捻枝します。


捻枝のタイミングとしては丁度です。
最近、連日悪天候で、雨の合間の作業にならざるを得ません。
根元を押さえながら捻枝します。


折り曲げるのではなく、捻るのがポイント。
水分が多く多少やりにくいものの、問題なく捻枝されました。


別の株で。
捻られているのが分ります。少し茎がつぶれ気味になっても、折れなければ大丈夫。


全ての株が捻枝されました。


株全体を撮るのは難しいですが、左に第1基本枝、右に第2基本枝。


第6花房の開花が終わり、第7花房がポツポツ咲き始めました。


第6、第7花房の着いた枝は第3基本枝となり、次に捻枝されます。
そして、第6花房下のわき芽は支柱に誘引します。
第1花房の収穫は過半が済みました。

果実の揃いはよくありません。
窓空き果を摘んだため、大きくなり過ぎた果実もあります。
意外にも味は乗っています。
光沢が少なくくすんだ赤でスター(放射線状の条)の見えるのが濃厚なトマトの印。


今年のジャガイモは二年続きの不作

2021年07月12日 | 畑:土物類

ジャガイモをまとめて掘り取りました。
ジャガイモは6月20日頃から必要なだけ収穫しています。
これまで穫ったのはまずまずだったので、多少の期待がありました。
今月に入り、枯れ上がってきたので、一斉に掘るタイミングを見計らっていました。
好天が2、3日続けばと思っていましたが、7月は連日の雨、降水量ゼロの日がありません。
結局、雨の合間に掘ることとなりました。


茎が腐っているものが多くなっています。
青い葉が見えるのは本葉ではなくわき芽。


例年なら半数近くは自種を使ったものでした。
昨年、自種分が極端に不作だったため、今年の種は初めて全て購入種。
品種は全て男爵。
生育の姿は良かったので、もう少し茎葉が長持ちしてくれると思いましたが、意外に早く枯れてしまいました。
土寄せだけはがっちりと高くしたので、雨でも芋が腐ることはないはずです。
手応えは今一つ。


今年は助っ人なし。一人でがっちり半日作業となりました。


結果は期待にほど遠く。


この畑は山砂を客土したので、天気が良ければ作業しながら芋に付いている土も乾き落ちるのですが、なかなか乾きません。


大きめの培土入り袋に軽めに7つほどなので、7、80キロはあると思いますが、不作だった昨年と比べても大した違いはありません。


一旦、作業場の下屋に運んで広げ乾かした後、作業場の空きスペースに取り込みました。
あまり高く重ならないようにします。


大玉は少なく、中玉、小玉が多い。
肌は綺麗です。


これから、時々上下をかき混ぜながら何日か乾かします。


しっかり乾燥した後は、段ボールに詰めて保管します。
5、6月は好天だったのでもう少し穫れてもいいはずと、納得いきません。
何が問題なのか。
近くのケヤキが大木になり午後の日当たりが年々悪くなっていることはあります。
少し考えてみる必要がありそうです。