Nori log

日常のちょっとした出来事を写真で残しています
3年の上海駐在を終え、今は日本の良さを再認識中

天草トライアスロン レース編

2014-08-07 22:54:20 | レース/トレーニング

 

いよいよ スタートーーーお!!

 

嘘です

上はマジクラスのスタートで、このころ Nori は全く緊張感のない顔してました。

 

それでも初挑戦の身分をわきまえて、スタート位置は奥ゆかしくアウト側後方に陣取る。

 (右から5人目のノースリーブ)

On your mark(ヨーイ)の声を聞けばピシッと筋が通るかな、と思いきや、その声なしに フワァーン♪ とスタートのホーンが鳴らされた。

「あれ、 始めていいの?」と、海水浴みたいな気分でジャブジャブと入水。

もちっと気持ちを張り詰めたほうがいいのかもしれないけど、耐久レースでは緊張しようがないんだよ ねぇ。

 

Swimコースは沖に真っ直ぐ370m出て、ブイで左に曲がり10m、更に左に曲がり370m泳ぎスタート地点。

これを2周する設定だ。

水の透明度は2~3m程度とあまりよくないので、周りの選手の位置が水中からは確認し辛い。

頭の中でターン地点のブイを頂点とする直角三角形をコース上に描き、その斜辺に沿って集団の外側を泳ぐ作戦だったが、

いくらもいかないうちに前後左右を選手で埋められてしまった。

しょうがないから頻繁にヘッドアップし、隙間を見つけては滑り込むことを繰り返す。

そうこうしてたら200m地点くらいで左手が コツン と、選手ではない何か硬い物にぶつかった。

「あれっ?」と見ると、コースロープのブイだ。

いつのまにか最もイン側についていたようだ。 「これはしめた」と、そこからはひたすらロープ沿いを泳ぐ。

息継ぎを左右両方できるように練習していたので、ロープが傍にあれば進行方向を確認するヘッドアップの必要がなくなり楽だ。

 

ターン地点で折り返して岸を目指していると、3分前にスタートした組からちぎれてきた選手にチラホラ出くわすようになる。

更に進むと、今度は3分後にスタートした組が追いついてきた。

 

ゴール地点に戻り一旦上陸し、小走りに2周目へ向かうときにチラリと時計を見ると17分前後。

「20分くらいかかるかなぁ」と予測していたが、意外といけてるみたいだ。

 

2周目もひたすらコースロープ沿いから離れず最短コースを泳ぐ。

このあたりから後方からの追い上げがガンガン迫ってくる。

 

2周目を折り返して後半になると、もう大変。

前の組に追いつき、後ろからは追いつかれ、スピードの違う多人数でのカオス状態。

やりたくもないバトルに巻き込まれたり、しかたなく仕掛けたりしながらフィニッシュ地点を目指す。

 

ところでこのあたりになると、全く自信を持ててなかったスイムに妙な自身が沸いてきた。

「俺って そんなに遅くないじゃん」

 

事実上がってみると、タイムはプールで練習していた最速記録よりも早い。

レース後に集計してみると、全体平均より1分遅いだけ。

これくらいの差なら来年は平均以上にいけることは確実だな。

 

やっぱ 「本番に強い子」 だよ、俺は !

(実はウエットスーツと海水の浮力のおかげだけど ねぇ)

 

陸に上がって小走りしながら背中のファスナーを下ろすのにテコズっていたら、スッ とスタッフの方が寄ってきて下ろしてくれた。

後方からだったので顔の確認ができなかったけど 「ありがとうございました とても助かりました」

でもルール的には、どうなのかな? 多分あの人との察しはついているのだが。

 

Swimのゴールとトランジットの間にはシャワーが設置されている。

ちと迷ったが、ここでウエットを全部脱いでしまうことにした。

海水の滴る身体でBikeに乗りたくなかったからねぇ。

コース脇に座り込んで練習したように脱ぐが、練習時にはなかった右足首の計測用アンクルバンドが邪魔をするぅ。

 

レース中とは思えないほどゆっくりとシャワーを浴びて、次はBikeパート。

ガラガラのトランジットエリアを予想していたが、結構な数のBikeが残っていた。

あたふたとチェンジし乗車地点にBikeを押して向かうが、狭いトランジットの通路は思うように通れない。

まあここはあせらず 落ち着いて っと。

 

 

Bikeのスタート直後は 500m/7% 程度の坂だが、まだ動き出したばかりの脚には問題ない。

体力温存の目的で座ったまま軽いギアで乗り切ろうと思っていたが、自然に重いギアでダンシングしていた。

 

一つ目の坂を越えるとコースは海沿いとなり、快適な疾走となる。

何よりも沿道からの声援が嬉しいね。

 

そしてこのコースはなんてったって、景色が最高!!

←前日下見時の撮影

 

コース上にいくつかのアップダウンはあるが、ほぼフラットコースと言ってもいいだろう。

その中でも坂⑥は橋になっていてちょっと急だが、距離が短いのでそれほど苦しまなくてすむ。

しかし⑥から折返し点まではずっと向かい風だったので、こいつはボディーブローのように効いてきた。

(相変わらずナマッ白い身体してんなぁ  腹は黒いんだが)

 

折返し点でメーターを確認すると平均速度26km/h と、ちと情けない数字だな。

でも往路の向かい風は復路の追い風♪  回してくよ~

 

相変わらず嬉しい応援を沿道から頂き、抜かれつ・抜かれつ・抜きつ しながら快走(←自分的)し、また最後に①の坂に戻ってくる。

往路側より距離が短い分、斜度がきつい。 300m 10%

そこでも背中を押してくれるのはやっぱり沿道からの多くの声援 「もうちょっとだよ」 「がんばれ~」

ありがたいです。

 

下りきってのBikeフィニッシュでメーターを見ると、平均時速 29.3km/h の表示。

今年の目標が 30km/h なので、達成まではもう薄皮一枚だな  d (^^)

 

Bike から Run へのトランジットはさほど大変ではない。

Bike をラックに架け、ヘルメットを外し、シューズを履き替えるだけ。

薄雲がかかってきたのでキャップは必要ないと判断してかぶらずにスタート (嘘です 忘れてただけ・・・)

 

Run のスタート地点で時計を見ると 2時間02分。

「おお、これは全く予想外の トータル3時間切り ができるかもしれない」

なんて浮かれて走り出した直後 ・・・ ドスン と失速 ・・・

自転車の走行風がなくなり身体の熱が下がらず、全身がひどく火照りはじめていた。

とてもスピードが乗せられる状態でなく、また一瞬 「リタイア」 の文字がよぎっていった。

 

ところが嬉しいことに、Run スタートのすぐ先にはウォーターステーションが設置されている。

今年は真夏の開催なので例年より増設したステーションを、昨日さらに増やしたと説明会で言われてたな。

頭から水をかけてもらい、飲み、スポンジをもらって発熱している身体や太腿を冷やす。

「なんとか続けられそうだ」

 

 

ここの Run コースは数箇所のアップダウンがある。

先ずは①の、普段ならさほど気にもならない斜度だけど、これだけでとてもきつく感じる。

←ストリートビュー

 

走っていても身体が上下してるだけのようで、前に進んでいる気が全くしない。

Run がスタートしてすぐの地点だけど、早くも歩き出す選手をチラホラと見かけるようになる

もうここで3時間切りはスッパリ諦め、「絶対歩かないこと」に目標を変更。

 

次の坂②は住宅地を抜けて、このコースの最高標高地点へ達する区間。

途中「登りきった!」と思わせるなだらかな部分があるが、その後も一度 クン と登っている。

知らなければ心が折れてたかもしれないので、やはり下見は大事だね。

←ストリートビュー

 

その後の下りは結構急な直線で、ガラスの膝にかかる負担を心配しながらソロリソロリと下りていく。

←大会サイトより Noriではない

 

下りきると3kmの看板があり、「まだ3キロかよ」と つい口に出たのを応援のおばちゃん達に聞かれ笑われてしまった。

ここから 6km 地点までは走っていて高度差を感じないフラット区間。

沿道からの応援があちこちからかかり 「アザース」 と余裕のふりして答えながらヨチヨチと・・・

そして数人の子供達とハイタッチ。

 

コース内には大会側が用意したウォーターステーションがほぼ1kmおきに設置されており、その全てを利用した。

ほとんどがボランティアの方々で、とてもありがたいことだ。

 ←大会サイトより Noriではない

 

途中で前を行く選手が水のスポンジを襟首に挟んでるのを見て早速真似させてもらったが、これは中々良かったよ。

公式のウォーターステーション以外に、私設のステーションも2箇所開設されていた。

柄杓で水をかけてくれる人、沿道の自宅からホースでシャワーを浴びせてくれる家。

いずれもお世話になり 「ありがとうございました」

 

坂③の部分に差し掛かるとまた登りだが、ここはグラフで見るほどの辛さは感じなかった。

が、公園の中を抜ける坂④はかなりの勾配。

←大会サイトより Noriではない

けど坂④の登りから下りきるまでの区間は木々が日差しを遮ってくれてるので、とても助かったよ。

坂④を下りきる直前の左手にトイレがあり、我慢して走ってきた選手にはありがたいだろう。

Nori は必要を感じなかったのでそのまま通過。

 

7km(残り3km)の表示を見た時点で時計を見ると、2時間50分あたり。

このままでは3時間10分も危なくなってきたので、なけなしの残力を振り絞ってスピードを上げる。

とはいっても多分 9km/hくらい から +0.5km/h くらいの変化だったろうけどね。 気持ち気持ち ゞ(- -;)

 

平坦な市街地を走り抜けると平成橋で最後の登りが待っているが、これはさほど気にならない。

←ストリートビュー

だって右手の川の先にはもう、ゴールの陸上競技場が見えているんだから。

 

競技場に入ったときはまるで、マラソン選手が最後にスタジアムに帰ってきたときのような気分。

(マラソンを走ったことはないので、あくまで想像)

そして冷静に、前の選手が切って落としたゴールテープが再び張りなおされるのを待ってゴール。

目標の 「笑顔でゴール」 を達成したよ。

周りからは笑顔に見えなかったかもしれないけど、これは笑顔なんです(断言)

 

ゴール直後に審判長がガッチリと握手してくれたことが とても嬉しかったな。

 

 

こうして初のオリンピックディスタンスを完走。

昨年のスプリントディスタンスとは格段に違う達成感にしばし浸る。

めったにできないことだけど、久しぶりに自分を褒めてあげることができたよ。

 

 

当日発表(さすが国際大会 早いな)された公式記録を見ると  3時間07分 340番台/544完走者

下の下 の順位を予想していたから、中の下 の成績ながら正直嬉しい。

とても気持ちよく走れた大会なので来年もまたエントリーし、次は真ん中くらいに上げたいもんだな。

 

その為にはどこを強化すればいいか? と、種目別の順位を見てみると

3種目とも全~部 340番台 ・・・

よく言えば均等にトレーニングできているということだろうが ・・・ 面白みのない数字だなぁ

 

体感的には

Swimのパワー、 Bikeのスピード、 Runの登り下り

が不足している項目だろう。

 

さて、こんな風に書いてくると今年はもう終わりのようだが、Noriの夏はまだまだ終わらないっ

次は8月最終日の 佐賀だよ~

 

 

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コメント
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