いろは坂 登り編 からの続き。
かつて明知平の南側には馬返しから繋がれたロープウェイの駅があり、今はホームの階段部分だけが残っている。
当時はみんなワクワクしながらこの階段を上ってきたんだろうな。
明知平を漕ぎ出すと長短2本のトンネルをくぐり中禅寺湖に抜ける。
昨年から試験的に実施されていたが、今年のシーズン中はこの区間が中禅寺湖方向へ向かう一方通行となる。
中禅寺湖方向から来ると明知平にはダイレクトに行けないので、来られる方はご注意を。
大鳥居でちょっと停まって、巫女石を撮ってみた。
山岳信仰の聖域であるこの地はかって、女人禁制だった。
それを承知で入山した女性が石に変えられた姿とのこと。
車で通り過ぎては気付かないくらいの小さな石像を、今回初めて撮ることができたよ
湖を眺めながら休憩を取りたかったので、大鳥居から中禅寺方向へ走ってみた。
湖沿いの道はアップダウンが少ない 「なんて平坦路って、ステキ♪」
中禅寺の湖側にある駐車場に停めて、しばしマッタり。
周りはまだ紅葉の気配だけだが、中禅寺の一角だけが色づき始めてた。
周りの観光客から「寒いね~」という声が聞こえてくる。
シーズンまで間もなくだな。
適度に疲れが解れてきたので 「じゃあ、下りましょうか」
第一いろは坂を下り始めると、登ってきた第二に比べて斜度が厳しいことに気付く。
しかもコーナーには滑り止めの縦溝が刻んであるので、自転車でのコーナリングは要注意。
しっかし、こちらが下りでよかったなぁ。
これを登る自信は ないっ
自転車だと車では無理な映像も撮れるね
下る途中、全てのコーナーの表示を撮ってきたが
これで止めだ
いろは坂を下りきって帰ると見せかけて、国道を右に離れて吊橋を渡る。
も一か所、行きたいところがあったんだ
吊橋を渡りきると
気持ちのいい遊歩道だが、人間に良い場所は熊も好むのだろうか。
その先の遊歩道はダメージ加工が施されているので、走行に注意が必要。
慎重に抜けていくと
林の中に異世界のような墓所が現れた。
少し覗かせてもらったが、なんとも神妙な気持ちにさせられる。
墓所の入り口に相棒を待たせ、川の方向に石段を下りた先には、並び地蔵
先の墓所といい、これらの地蔵尊といい、漂う空気の質が違うようだ。
並び地蔵 は別名 化け地蔵
数える度に人数が違うことから、そんな異名が付けられたとのこと。
先ほどまでいた俗世からは遠く、しかしながら嫌な気分ではなく、不思議な異世界感で占められた空間。
「いつか訪れたい」と思いながらなかなか実現しなかった場所なので、今日来れてよかったよ。
さあ、あとは帰るだけだ。
俗世に戻るとしましよう。
観光客が増えた神橋の横を走り抜け、JR日光駅までは下りの一本道。
駅前で自転車をたたむと、次の電車まで40分の時間があった
「それでは〆の儀式を」と駅構内を探すが、この駅の致命的な欠点を発見。
売店がないのだ。これでは儀式に必要不可欠な祭具が手に入らない。
パッキングした自転車を人目に付かないところに置き、駅の道向かいの店で探す。
そして2軒目で発見したよ、聖水を
日光で無事に〆の儀式を執り行い、次の宇都宮駅でも儀式の時間を頂き
パーフェクトな形でツーリング完了!
これだから輪行は楽しくて止められない♪