「松竹新喜劇」は関西で大人気で
NHK、関西テレビ、讀賣テレビ
毎日テレビ、朝日放送と各局で
放送されました
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ABCでは「藤山寛美3600秒」の
タイトルで20時00分~54分
火曜日のゴールデンタイムに放映されました
一時間番組なので60(秒)×60=3600(秒)です
番組名を3600秒としたのでした
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中座の公演が終わってから、深夜
この番組のために新しい演目のリハーサルを行って
翌日、昼間に上演されて
それを、中継車で録画していました
当時、すでに中継車に2吋VTR録画機が2台搭載されて
生中継のとき放送時間に合わせて劇場側が
幕を開けるのではなく
舞台の開始のブザーに合わせて
VTRを走らせるようになりました
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中継車に搭載されている録画機の2台パラ運転で
2台のうち1台は万が一の事故に備えて予備運転でした
深夜の中座の舞台で藤山寛美さんを中心に
新作のリハーサルが行われるのですが
ストーリーの進行につれて、藤山寛美さんは
若手俳優さんに、演技指導するのです
「台詞のここで一拍おくと笑いがとれる…」
「この台詞は大写して撮られるはずだから
下手のカメラの方を向いて芝居を…」と
実にきめの細かくて的確な演出でした
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藤山寛美さんは喜劇の天才だとつくづく感じました
リハーサルが一段落すると、深夜の喫茶店から
中継スタッフ、劇場側関係者全員に珈琲が運ばれてきます