テレビカメラの心臓部で
レンズからの映像を結ぶ撮像管、
イメージ・オルシコン管の誕生で
初めてテレビ放送が実用化されました
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このイメージ・オルシコン管は
映画のネガフィルムの感度より、かなり高く
テレビスタジオの照明器具は
映画スタジオに比べてかなり少なくて
すみました
イメージ・オルシコン管の出現で
テレビ(モノクロ=白黒)が可能になったのですが
次にイメージ・オルシコン管でカラーカメラの試作が
始まりました。
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当時の映像回路は真空管で構成されていましたから
カラーカメラは重くて大きなものになりました
私はカラー番組のテストで
大きなカラーカメラを操作することになりました
カメラの出力はカラー映像ですが
カメラのファインダーはモノクロのブラウン管でした
カラー信号のR・G・BのうちG(グリーン)信号を
ファインダーに映し出して(白黒画面)構図を整えて
ピントを合わせていました
イメージ・オルシコン管を使ったカラーカメラの
映像は水彩画のような淡泊な色合いでした
この巨大なカラーカメラを使ってドラマを
制作できるのだろうか…が私の印象でした