モノクロフィルムの入ったパトローネで
撮影を終えると、ダークバッグの中へ
現像タンクと撮影済みパトローネを入れて
手探りで、フィルムを現像タンクのリールに
巻き込みます。蓋を閉めた現像タンクを
ダークバッグからとりだして現像していました。
ダークバッグの中でフィルムの入ったパトローネを
両手で押すと、一寸コツが要りますが
パチーンと音がしてパトローネの両側の蓋が外れて
フィルムを取り出せました。
一度、使ったパトローネに、未感光のフィルムを
装填して使うことができました…
私は、コダックの100フィート(30㍍)長尺
トライXフィルム(ASA400)を
パトローネに何回も詰めて使っていました
いつからか、カラーネガフィルムのパトローネの
両側の蓋が、かしめられて、外れなくなりました。
説明書を見ると、「トロピカル・パッケージ」と
あります。カラーフィルムだけでなく、
モノクロフィルムのパトローネも同じように
かしめられてしまいました…
これは噂ですが、新品のパトローネから
生フィルムを抜いて、
麻薬の密輸に使われたことがあった
というのです。
私には、納得のいく話でした
… … …
いつの間にか、世界中のフィルムメーカーの
パトローネはトロピカルパッケージになりました
トロピカルパッケージのパトローネから
撮影済みのフィルムを取り出すには
オープナーでパトローネを壊すか
フィルムリーダー?でフィルムを
取り出さなくてはならなくなりました…
… … …
以後、私は、パトローネの両側の蓋が
簡単に開けられる、フィルム詰め替え用の
昔風のパトローネを大阪ミナミのナニワ商会で購入して
自分でモノクロフィルムを巻き込んで
使っていました…