私が大学生だったころの
京都は実にのんびりした
ところでした…
私が大学生のころと云えば
いまから約60数年前ということに
なります…
当時、私の実家は京都市内東北の
銀閣寺道にありました。
ときどき、散歩では、私は
まず、近くの哲学の道から歩き始めます
哲学の道は橋本関雪画伯が植えた
桜並木の道で真ん中を琵琶湖疏水が流れている
小径です。
哲学者、西田幾太郎がこの小径を歩いて
思索にふけったと云われて、哲学の道と
云われるようになったそうです…
毎年、春の桜の季節になると、
大勢観光客が訪れていましたが、それ以外は
哲学の道の名前に相応しく、静かな小径でした
大学生の私は、カメラを携えてこの小径を
よく歩きました
哲学の道を南に行くと、若王子(にゃくおうじ)に
出ます…そして、真如堂(しんにょどう)の五重塔を西に
眺めながら永観堂(えいかんどう)へ到着します…