連続ドラマ「嫁さこらんしょ」の、有馬稲子さんは衣装替えを重ねながら、順調にVTR撮りが続きました。
このドラマの題名、「こらんしょ…」は会津の方言で、いらっしゃい、いらして下さい。とかの意味らしいのです…。
やがて、ドラマも終盤にさしかかって、主人公は会津若松へ里帰りの話になります。
白虎隊の悲劇。鶴ケ城を望む飯盛山へ登る話になります…。
VTR中継車を東京を越えて会津若松へ持って行くのは初めてでした。
映画が列車で遠いところへロケに行くときの話をします。
俳優さん、監督部さん、製作部さんなどは重い荷物はありません。俳優さんは自分の化粧道具ぐらいです。照明部さんはトラックにレフ板を積んで行きます…。
映画の中心、ロケの中心は、カメラです。カメラ一式は撮影部さんが、手分けして列車で運びます。誰が、カメラケース、誰それはフィルムマガジンケース、駆動用の蓄電池ケース、カメラ駆動用の直流モーターケース、三脚、はそれぞれ誰が持つか…。
同行のスタッフ、俳優さんが気の毒がって、軽い機材を持ってくれます。
好意で手伝ってくれるのですが、誰が何を持ってくれたのか確認が大変です。一々のメモが大事です。
無事、現場近くの旅館にロケ隊は到着しました。
現地の市長さん、町長さん出席の歓迎会が開かれることがあります。
撮影部さんだけは出席が遅れます。
撮影部さん一同は、早速、三脚にカメラを組み立て、モーター、電池を繋いで動かします。フィルムは装填しません。
また、カメラの部品で忘れ物はないか確認もします。
カメラのパン棒を忘れたことがあったそうです。(カメラのフリクションヘッドに取り付ける金属製の棒で、カメラを操作するのに大事なものです)
:現場で器用な人が、木の枝を削って、間に合わせたそうです…。
忘れものもなく、カメラが無事、動くのを確認します。
ロケ隊の製作部にOkの連絡を入れます。
歓迎会がまだ、続いているようならば、出席できます。
カメラが不調ならばロケの意味がありません。
次は、テレビのVTR中継の話になります…。
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