初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

ミステリー映画

2009年01月10日 17時33分26秒 | Weblog
 面白かった推理小説がどのように映像化されるのか興味があります。大体、原作がすばらしいものは、そのままそっとしておくのがいいようです。オリジナルの映画がヒットした後で、映画の筋を文章に起こしたノベラリゼーションはまあまあですが、定番の原作を新解釈とかで変わってしまうのはきらいです。私は古い人間なのか、忠臣蔵もあまり新解釈や現代解釈はすっきりしません。

 チャールズ・ロートン、マレーネ・デートリッヒ、タイロン・パワー。ビリー・ウィルダー監督の「情婦」という作品は、アガサ・クリスティの短編小説を舞台化したものを映画にしたそうでした。心臓を病んで過激な弁護活動を止められている弁護士役のチャールズ・ロートンがロールスロイスの自家用車の中からはじまる法廷物で、裁判が一段落して
 「アウフビーダーゼン」
 とデートリッヒが法廷から出ていくシーンが印象的でした。この作品を原作者のアガサ・クリスティも激賞していました。

 スパイ小説のエリック・アンブラーの作品を映画化したジョルジュ・ダッシン監督の「トプカピ」は、原作では三人の登場人物が映画では、四人になっていまして、四人目がピーター・ユスチノフで作品を面白く引き立てていました。警戒厳重なトルコの博物館の宝剣を盗みだすというストーリーで、この手法をまねる映画も多く出ていました。これも、原作と違ってよくできた映画でした。

 エドワード・G・ロビンソン主演、フリッツ・ラング監督作品「飾り窓の女」はなかなかよくできていました。しかし、映画評論家が新聞でネタばらしをしてしまいました。この評論家は有名な人でしたが、いっぺんに嫌いになりました。
ネタがわかって映画を見ていくと伏線の張り方などがよくわかりましたが、その映画に対する評価までおかしくなります。

 最近もM放送のラジオ番組で相変わらずあらすじを最後まで語ってしまう、Hさんには困ったものです。その人の主義主張はあるのでしょうが、制作者に礼を逸するとおもいます。その人の声が聞こえてくると、急いでラジオのスイッチを切ります。

 大沢在昌の傑作「天使の牙」は大好きな作品で、以後、この人のファンになりました。その「天使の牙」がDVDで映像化されたのを見て、唖然としました。制作者の神経を疑いました。それにしても作家の大沢氏は何とも言わないのでしょうか…。



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1 コメント

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生駒山? (yarada1)
2009-01-10 20:20:05
ミステリ映画の話も面白いですが、写真も素敵です。sunrise? sunset? keideta1さんちの窓から?
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