初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

吹き替え

2009年05月10日 18時52分42秒 | Weblog

写真説明:大阪府河内長野市の寺ケ池公園と近くの小学校のグランドで、市民祭りが行われました。今年は、晴天に恵まれて気温がぐんぐん上がりました。四季の広場の特設ステージでは日ごろダンス教室での舞踏の成果が披露されました。

 テレビの民間放送が始まって、アメリカからどっとテレビ映画が輸入されました。

 日本は生テレビドラマが各局で作られましたが、アメリカは広く時差の関係で、テレビ映画を時間差で放送していたのでしょう。テレビの台頭で暇になったハリウッドがテレビ映画を作りだしました。放送時間は30分~60分物、劇場映画並みの35ミリ撮影で、機材はハリウッドですから本格的です。35ミリで製作されたものを16ミリに縮小プリントして日本に輸入されました…。
  
日本で外国映画の映画館での上映は翻訳した字幕をスーパーインポーズでした。

諸外国では、全部、その国の言語で吹き替えて上映しているそうです。

テレビでは当時14インチのテレビ受像機が標準でしたから、たとえ字幕を出しても見えにくかったのと、台本を翻訳してスーパーインポーズする時間がなかったのでしょうか。

輸入されたテレビ映画の音声は、俳優さんのセリフ、効果音、オーケストラの伴奏まで一本のテープに入っていましたから、音声は全部作り直しました。

 パックの音楽は、ハモンド・オルガンで即興で演奏を入れ、車のドアが閉まる音は冷蔵庫の扉を開け閉めの音、風の音、波の音など全部、放送効果団が作り出しましたし、ラジオの放送劇団の声優さんで、行いました。

「潜水王・マイクネルソン」という潜水服の海洋活劇では、スタジオに大きな水槽を持ち込んで、効果団員が、ゴム長靴のついた長い胸まであるズボンを履いて、水槽の中で色んな音を作り出していました。

 しばらくして、SOF(ソフ=Sound of Film日本製業界英語)といって、パックのオーケストラも、効果音も入っているのですが俳優さんのセリフだけ抜いてあるテープになりまして、声優さんの声を入れれば日本語のテレビ映画ができるということになりました。

吹き替える声優さんの顔ぶれが決まってきました。

 若山弦蔵は、007のショーン・コネリー、「鬼警部アイアンサイド」「弁護士ペリー・メイスン」のレイモンド・バー。森山周一郎は、「刑事コジャック」のテリー・サバラス、リノ・ヴァンチェラ、ジャン・ギャバン。野沢那智は、アラン・ドロン。城達也はFMの「ジェット・ストリーム」で有名でしたが、グレゴリー・ペック、ロバート・ワグナー。小池朝雄は「刑事コロンボ」のピーター・フォーク、など。

 たまに、洋画劇場などで、吹き替えなしの字幕スーパーの映画を見ると、出演している俳優さんの声がこんな声だったのかと、違和感を感じることがありました…。

 テレビ映画を見ていたお婆さんが、

「この外国の俳優さんは日本語が上手だね…」

 という冗談がはやりました。

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