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アメリカから主スタッフが帰国して、
フィルムはイーストマンカラー(コダック)の
ネガポジ方式に決定されました
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今の銀塩カラーネガでは珍しくありませんが
初めて現像処理されたカラーネガを見たときは
白黒映画のネガポジ方式に似て
映像の明るさはカラーネガでは反転されます
映像の色彩はカラーネガフィルムでは補色になります
なんとも珍しく思いました
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当時、カラーフィルムはリバーサルだけでした
リバーサルフィルムは色温度5900度ケルビンで
ディライトタイプが主でした
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映画の現場は、スタジオでのセット撮影が主です
イーストマンカラーは色温度3200度ケルビンの
タングステンタイプでした
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撮影所のセット撮影での照明はタングステンランプです
映画キャメラのレンズに色温度変換フィルターをつけないで
そのまま、撮影ができます
色温度変換フィルターがないことはフィルターによる
ロスがないのです
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フィルム感度は、ASA32でしたから、
ギリギリの露出だったのでしょう
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映画は動画です。映画は1秒間に24駒シャッターを切ります
最低露光時間は1/50秒のシャッタースピードが必要です
レンズ開放F2、1/50秒が最低露出になります
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露出不足のときは、適正露出になるよう
スタジオのセットの照明を明るくしなくてはなりません
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