ロケ現場ではなるべく水平で広い場所に中継車を止めますから、駐車場の中継車からカメラまで、カメラケーブルを引きます
カメラケーブルは意外に太いものです。ケーブルの直径が28Φから22Φに細くなったのですが、78芯ケーブルはやはり重いのです。
ロケ現場は会津若松では珍しいので、見物が大勢です。ドラマの内容が現代劇ですから、見物人の話声もあまり邪魔になりませんでした。
会津若松の実家の居間は、大阪のスタジオのセットです。そのセットの玄関から外へ宇津井健さんと有馬稲子さんを送りだします。
ロケで会津若松の本物の老舗の表を撮っていると、宇津井さんと有馬さんの2人が出てきます。
この二つのカットをつなぐと、セットとロケのカットがうまくつながることになります。
2人の持ち物、宇津井さんの右手にバッグを持っていたか、有馬さんは日傘をどういう持ち方でセットの玄関に向かったのかなどを、記録しておきます。
そして、会津若松のロケの現場で、その記録通りに、バッグと日傘を持ってもらいます。
そうしないと、シーンがつながらないことになります。
時代劇映画で、俳優さんが番傘を左手に持って塀を歩いていて、次の塀の角でその俳優さんを次のカットで受けると、左手の番傘がありませんでした。明らかに記録ミスです。
その時代劇映画を見ていた私は目を疑いました…。
後でその映画の制作者は、気がついたのでしようが、塀のセットはばらされていて、目をつぶってOKにしたのでしょう…。
2インチVTRの時代は、機材も大げさでした。
、やがて、1インチVTRやENGスタイルのベータカムカメラが出来てからは、大げさな中継車も必要なくなり、小規模で制作が可能になりました。
プロダクション制作のドラマがが盛んになってきます。
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