初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

独身の主人公

2009年03月17日 17時53分15秒 | Weblog
 平岩弓枝の「御宿かわせみ」は、ヒーローの神林東吾、ヒロインの庄司るいが大川端で旅篭「かわせみ」を営んでいて、女中頭のお吉や出入りの同心、畝源三郎、蕎麦屋のおやじなどを交えて事件を解決していく短編小説です。ベストセラーでした。シリーズで続きましたので大河小説のようでした。

 小説で畝源三郎が祝言を挙げました。すると、熱烈なファンからのお祝いの手紙が届いたと作者のエッセーで読みました。当然、長男の源太郎が生まれますと、ファンレターです。そのうち、源太郎君は××歳ですねとまた、ファンレターです。

 東吾とるいが祝言を挙げまして千春という娘がうまれました。
 こうなると、小説のなかとはいえ子供が成長してくると、その親は歳をとります。

 このあと、どうするのかと心配して読んでいましたが、明治維新が近付いてきたところで、シリーズの小説は終わりました。

 作者は一休みのあと「新・御宿かわせみ」と復活させています。

 佐伯泰英が時代小説に転向して初めての作品、剣豪小説「密命」はシリーズにする予定がなかったのが、ベストセラーになり、シリーズ化されました。

 剣豪の金杉惣三郎の寒月霞斬りと亡き妻との長男清之助の霜夜炎返しを武器に話を進めていきます。

 作者はシリーズにする予定でなかったので、息子を登場させてしまったのでしょうか。清之助をりっぱな若者に成長させて、諸国を武芸の修行に比重を置いているようです。この清之助に恋人ができましたがどうするのでしょう…。

 内田康夫の浅見光彦シリーズの、浅見光彦はブルゾン姿の33歳のルポライターですが、若い女性が苦手という設定で、結婚しない限り、いつまでも33歳ですから、読者も安心です。

 小説家はヒーロー、ヒロインを生み出して人気が出てくると作者を離れて独り歩きするようになるのでしょうか…。小説のヒーロー、ヒロインはいつまでも若くて独身でいてほしいものです。


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