けい先生のつぼにくる話

はりきゅう漢方の先生が教えてくれる健康に関する話
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疲れすぎて眠れない  温胆湯(うんたんとう)

2008-04-26 14:19:55 | 東洋医学全般
こんなに疲れてから、さぞかしよく眠れるだろう!
と思って寝てみると、全然寝れないことはありませんか?

いろいろなタイプの不眠があります。
疲れすぎて眠れないときは、たぶん「温胆湯(うんたんとう)」がよく効きます。
一生懸命働きすぎたりして、疲労困憊(ひろうこんぱい)しているものの、胸より上には熱が溜まっていて、それが胸や頭から十分に発散されていないために起こる不眠によろしい方剤です。

不眠症という病名が付いていてもいなくとも、漢方薬や鍼灸はこれらの病によく効きます。
温胆湯だけでなく、その不眠という症状を起こす理由や体質によって、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)、四逆散(しぎゃくさん)、抑肝散加陳皮半夏(よっかんさんかちんぴはんげ)、加味逍遥散(かみしょうようさん)、逍遥散(しょうようさん)、帰脾丸(きひがん)など多くの漢方方剤があります。
不眠という症状は、要は血が足りなくなっているか、血の流れが悪くなっているかして、結果的に胸より上に部分にこもった熱が発散されずにいるために起こるわけです。
しかし、その原因は考えすぎであったり、怒りすぎであったり、目の使いすぎであったりと様々です。その大元の原因を見定めて、漢方方剤を服用すると、驚くほどよく眠れます。

日本伝統鍼灸漢方


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