けい先生のつぼにくる話

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日本漢方の妙味 

2019-04-08 20:08:08 | 東洋医学全般


日本では、東洋医学の勉強をするときに、もちろん中医学による鍼灸や中薬も学び、日本伝統漢方医学も鍼灸医学も学びます。ちなみに日本では漢方医学のことを湯液(とうえき)と称しています。
日本ではどちらも程よく習えるカリキュラムでしたが、米国の東洋医師免許は大学院卒扱いで、いわゆる米国式中医学(TCM Traditional Chinese Medicine)を完全に理解していなければならず、実技も中医学独特の太い鍼を3-4センチ以上ぐさぐさ刺して電気をかけて、そのあとにマッサージをしてカッピングをするなどという、日本ではありえないような乱暴な治療の内容の試験が出たりして閉口したものです。
免許を取得してしまえばこっちのものなので、何とか我慢してやり過ごしました。20年も前の話です。

また、30年以上前の日本では、日本人が何でもかんでも本場中国伝来の医学を美化して妄信している時期があり、「中医学」とか「中国鍼」という看板を掲げるだけで患者さんが増えたものです。
当然、私は頑固に日本伝統医学と称しておりました。

近年その辺の違いが判る患者さんも多くなり「痛い痛い中国鍼や、ありえないものが入っている漢方薬」にひどい目にあった経験のある患者さんが、日本伝統鍼灸や漢方に流れてくるようになりました。
もちろん、中医学の先生にも立派で大変腕の良い方々が多いのも事実です。
でも「チャイナタウンの缶ジュースや草履も売っている乾物屋の奥で、乱雑に物がおかれた机に座って、ジャムの空き瓶に入れたお茶を飲みながら脈診をしているこちらの中国医学の先生」を見るにつけ、げんなりするのはわたしだけでなないかもしれません。

本日虎ノ門ニュースを観ていると、ジャーナリストの有本香先生がうれしい体験を語ってくださいました。
https://www.youtube.com/watch?v=IykQSq5S1H8
1:08:30のところをご覧ください。

わたしの医術もこう言ってもらえるようになるよう、日々精進精進でございます。
最初に日本の免許を取得して修業をすることができて本当にラッキーでした。

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