いわゆる夏カゼと普通のカゼの違いはご存知でしょうか。
普通のカゼはいわゆるウィルスなどによってやられるカゼで、体が弱っている方にはうつります。
夏カゼは多くの場合、ウィルスなどではなく、ご自分の体調が崩れて起る事が多いので、うつりません。
感染して起きているカゼで、喉が痛い場合、その多くはのどの横側が痛く感じます。これは、東洋的な意味合いで、肺とそれに連なる経絡そして、その経絡と密接な関係のある、手の陽明大腸経と足の陽明胃経絡に熱がこもっているから起こります。
そして、その熱のこもったこれらの経絡が喉のわきを通っているために、「感染によるカゼは、喉の横の方が痛くなりやすい。」ということになります。
感染ではないカゼ、多くは夏カゼということになりますが、この時にのどが痛くなった場合、喉の真ん中あたりが痛くなることが多いです。
それはこの非感染タイプのカゼは不摂生や天候の厳しさのために体力が落ちておこるカゼだからです。体力が落ちているとき、その多くは足の少陰腎経(あしのしょういんじんけい)という経絡に異常が現れます。
この経絡は足の小指の下から始まって、足裏の前のところをとおり、内側のくるぶしを巡って足の内側をあがって、腎や膀胱をとおって、恥骨の上あたりから、おへその両サイドを挟むように上がって、喉のところまで続いています。
この足の少陰腎経に問題が起こると、本来「頭寒足熱」という健康状態がこわれ、本来下半身が温かく、上半身はわりと爽やかにいるはずの寒熱のバランスが崩れます。
そうすると、下半身にとどまっていなければならないはずの熱気が上にあがり、喉のあたりにたまります。
本来上半身には熱が上がりやすく、それが適度に発散されてさわやかでいるのですが、疲労やストレスなどで寒熱のバランスが崩れているので、その熱がうまく発散もされず、下からはどんどん熱が上がってくるので、喉が痛くなるのです。
そして、喉の真ん中はこの足の少陰腎経絡が通るところなのでそこが痛くなるわけです。
カゼに効く漢方薬はいろいろあります。
最も伝統的な治し方は、カゼのひき具合の段階をうまくとらえて、寒気ならこれ、寒気で汗が出てたらこれ、呼吸器の症状が出るまで深まったらこれ、、、というふうに使い分けます。こういう治療は、さすがに漢方医に任せることになります。
簡単な漢方風治療:
1.葛根湯(かっこんとう) とにかく「あ、カゼかな?」と思った時から、くしゃみ発熱、関節痛の段階までは葛根湯で処理することができます。
これは、普通のカゼ薬として飲めますので、米国製のカゼ薬はきつすぎるという方にお勧めです。
厳密にいえば、葛根湯はカゼのひき始めに大変効果があります。
そして、夏カゼでもインフルエンザでもそのひき始めには効果が見られます。
2.小柴胡湯(しょうさいことう)
一週間たっても、人によっては3週間たってもカゼが治りきっていない方がいらっしゃいます。これは、カゼ自体は治っているか、その勢いが下降線をたどっているときですが、体に悪い熱気が残っているためにおきています。
咳が止まらなかったり、鼻がずっと粘ってキレが悪かったり、頭がぼーっとしていたり、疲労感が取れなかったりいたします。
この時は小柴胡湯をつかいます。
3.桔梗湯(ききょうとう)
これは、疲れなどによる夏カゼや、慢性的に疲れていて、いつものどの具合が悪い方に著効します。
これは、まだ私のHPに載せていませんが、近日中に載せる予定です。
皆様お元気でお過ごしください。
普通のカゼはいわゆるウィルスなどによってやられるカゼで、体が弱っている方にはうつります。
夏カゼは多くの場合、ウィルスなどではなく、ご自分の体調が崩れて起る事が多いので、うつりません。
感染して起きているカゼで、喉が痛い場合、その多くはのどの横側が痛く感じます。これは、東洋的な意味合いで、肺とそれに連なる経絡そして、その経絡と密接な関係のある、手の陽明大腸経と足の陽明胃経絡に熱がこもっているから起こります。
そして、その熱のこもったこれらの経絡が喉のわきを通っているために、「感染によるカゼは、喉の横の方が痛くなりやすい。」ということになります。
感染ではないカゼ、多くは夏カゼということになりますが、この時にのどが痛くなった場合、喉の真ん中あたりが痛くなることが多いです。
それはこの非感染タイプのカゼは不摂生や天候の厳しさのために体力が落ちておこるカゼだからです。体力が落ちているとき、その多くは足の少陰腎経(あしのしょういんじんけい)という経絡に異常が現れます。
この経絡は足の小指の下から始まって、足裏の前のところをとおり、内側のくるぶしを巡って足の内側をあがって、腎や膀胱をとおって、恥骨の上あたりから、おへその両サイドを挟むように上がって、喉のところまで続いています。
この足の少陰腎経に問題が起こると、本来「頭寒足熱」という健康状態がこわれ、本来下半身が温かく、上半身はわりと爽やかにいるはずの寒熱のバランスが崩れます。
そうすると、下半身にとどまっていなければならないはずの熱気が上にあがり、喉のあたりにたまります。
本来上半身には熱が上がりやすく、それが適度に発散されてさわやかでいるのですが、疲労やストレスなどで寒熱のバランスが崩れているので、その熱がうまく発散もされず、下からはどんどん熱が上がってくるので、喉が痛くなるのです。
そして、喉の真ん中はこの足の少陰腎経絡が通るところなのでそこが痛くなるわけです。
カゼに効く漢方薬はいろいろあります。
最も伝統的な治し方は、カゼのひき具合の段階をうまくとらえて、寒気ならこれ、寒気で汗が出てたらこれ、呼吸器の症状が出るまで深まったらこれ、、、というふうに使い分けます。こういう治療は、さすがに漢方医に任せることになります。
簡単な漢方風治療:
1.葛根湯(かっこんとう) とにかく「あ、カゼかな?」と思った時から、くしゃみ発熱、関節痛の段階までは葛根湯で処理することができます。
これは、普通のカゼ薬として飲めますので、米国製のカゼ薬はきつすぎるという方にお勧めです。
厳密にいえば、葛根湯はカゼのひき始めに大変効果があります。
そして、夏カゼでもインフルエンザでもそのひき始めには効果が見られます。
2.小柴胡湯(しょうさいことう)
一週間たっても、人によっては3週間たってもカゼが治りきっていない方がいらっしゃいます。これは、カゼ自体は治っているか、その勢いが下降線をたどっているときですが、体に悪い熱気が残っているためにおきています。
咳が止まらなかったり、鼻がずっと粘ってキレが悪かったり、頭がぼーっとしていたり、疲労感が取れなかったりいたします。
この時は小柴胡湯をつかいます。
3.桔梗湯(ききょうとう)
これは、疲れなどによる夏カゼや、慢性的に疲れていて、いつものどの具合が悪い方に著効します。
これは、まだ私のHPに載せていませんが、近日中に載せる予定です。
皆様お元気でお過ごしください。
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