先日アップした、疎経活血湯がいきなり売り切れてしまいました。
材料の関係で、次に調剤ができるのは1か月以上かかりそうです。
そこで早速、これに匹敵する筋骨の痛みの漢方薬として、越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう、日本の保険収載番号は28番)を作りました。
https://www.kanpouamerica.com/product/167
これは、皮膚疾患にも著効する漢方薬です。
水の代謝が悪いため、体内の水を発散させる機能が落ちて、水湿といわれる余分な水が巡らない状態が起きてしまうことがあります。この水湿が関節筋骨に溜まればそれらが痛みを惹起し、皮膚にこもれば湿疹や分泌物の多い皮膚炎をおこすことになります。
食欲があって、体格もがっちりとした方の慢性的な関節の腫れ痛みに特によく効きます。それほど気力体力のない方の場合でも、服用量を変えることによって調整可能です。
また、胃腸をよく使うために、その関連の経絡、特に陽明経(ようめいけい)という経絡に熱がこもった状態に効きます。この経絡の流れは足、膝、太もも、両肘を通っているので、両足の重だるさやむくみ、肘の腫れ痛み、そして目の周りや眼球の結膜の疾患にも効きます。
飲食過多などで、使いすぎた胃腸の熱が腎、膀胱まで派生することがあり、この場合の腎臓疾患にも使います。
実は私自身が一時期思い肘の関節炎を患ったのですが、旺盛な食欲体質ゆえこの方剤を使用し、完治したことがありますので思い入れのある漢方方剤の一つです。
自信を持ってお出しいたします。どうぞお試しください。
病名列挙:
関節や筋骨の腫れや痛み、分泌物や水泡のある皮膚疾患、まぶたや結膜の疾患、腎臓疾患、咳など。
処方内容:
麻黄、石膏、生姜、甘草、白朮、大棗
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漢方アメリカOnline
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