以前ご紹介いたしました、理気剤とか柴胡剤グループに属する漢方薬には、柴胡(さいこ)という単品の漢方薬が配合されています。
柴胡剤グループの漢方薬は、ストレスで体にこもった熱気、力み、引きつり、怒りの感情を発散させる作用があります。
このグループの漢方薬はを、その患者さんの体質である体力食欲の強い順から弱い順に並べると、だいたいこのような順番になります。
大柴胡湯(だいさいことう)
抑肝散加陳皮半夏(よっかんさんかちんぴはんげ)
四逆散(しぎゃくさん)
小柴胡湯(しょうさいことう)
逍遥散(しょうようさん)
加味逍遙散(かみしょうようさん)
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
大柴胡湯を服用する基準は「食欲が旺盛」であることが条件です。そのような方のストレス緩和薬でもあります。大黄(だいおう)という単品の漢方薬が入っているので、問診内容によっては、便秘薬や健康固太りタイプの女性の婦人科系の薬としても使えます。
そして、以下のような体質や気質がありますと、いっそう適用となります。
便秘になるとつらくて、むしろ少しぐらい下痢気味でちゅーちゅーと出るほうが気持ちが良い。
いつも親分肌で威勢がよいが一度怒り出すと手が付けられないぐらい暴れだす。
シュワちゃんみたいに強そうに見えるが、時々どうしようもなく落ち込んで家で泣いている。
漢方アメリカOnline
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