ごっとさんのブログ

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ハウスマネー効果とギャンブラーの誤謬

2019-12-17 10:29:59 | その他
今回は珍しくお金の話題を取り上げてみます。

最近は高額の当選金がある宝くじが色々発売されていますが、私はほとんど宝くじを買ったことはありません。昔会社の研究室仲間で金を出し合い共同購入的なことをやったことはありますが、高額当選はなくそれほど長く続かなかったようです。

お金の使いかたには個性がはっきりと表れます。好きなものには積極的にお金を使う「消費家」もいれば、欲しいものがあっても我慢して堅実にお金を貯める「倹約家」もいます。

どのタイプであるにせよ、お金の使いかたにはその人の性格・個性が如実に映し出されるものです。

ここに「ハウスマネー効果」という概念が出てきますが、このハウスはカジノなどの賭博場の意味で、賭博で儲けたお金や宝くじで当たったお金は大胆に使われることが多いという意味です。

これは行動経済学という分野の研究でも、苦労して少しずつ稼いだお金よりも、幸運で得られたお金の方が使われやすいという結果が出ているそうです。私はギャンブルが好きでいろいろやっていますが、あまりハウスマネー効果は出ないような気がします。

勝って収入があっても普通の小遣いと同じ感覚で使っているような気がします。100万円とか大金が入ることがないためかもしれませんが、たぶん大胆に使うことは無いでしょう。

次が「ギャンブラーの誤謬」ですが、これは負けが続いたからそろそろ勝つのではないかという心理を指します。為替相場などが何日間か連続して下落した後には、そろそろ上昇しそうだという気がするかもしれません。

しかし経済学的にも数学的にも、それを裏付ける合理的な根拠は何もないわけです。ハウスマネー効果と、ギャンブラーの誤謬が組み合わさると、投機上の悲劇が起こりやすくなり、小説やドラマなどでも描かれています。

私はギャンブルとして小さなものはパチンコや競馬、麻雀から株式や債券なども含めています。私の定義としてはギャンブルは、勝つか負けるかの過程を楽しむものとしています。現代は何か楽しいことをやろうとすると、必ずいくらかの経費がかかるものです。

ギャンブルは当然勝つためにやるものですが、その過程で十分楽しめれば、たとえ負けても経費として認められるものだと思っています。

まあギャンブルの場合は、その経費が普通の娯楽に比べてかなり大きくなりますが、たまには勝つこともありますのでそれで補っているようです。ですから勝っても負けても楽しんでいますので、ギャンブラーの誤謬という心理にはなりません。

この辺りが何十年もギャンブルを小遣いの範囲内で続けられる要因かもしれません。