最近はうつ病にかかる人が増えているようで、知人にも何人かうつ病と診断されて人がいます。
ただ会社を何か月か休み、その間気分転換に海外旅行に行ったりしているのが、本当に病気なのか疑問にも感じています。
昨年11月に発売された「ポルチオキセチン」は、約4年ぶりに新しく登場した抗うつ薬で、最大の特徴は副作用が少ないところです。従来の抗うつ薬は、三環性抗うつ薬や四環性抗うつ薬で、副作用の少ないSSRI、NaSSAが使用されていました。
しかしSSRIを服用すると50%くらいの人に性機能障害が起こり、薬を飲んでいる間続くという副作用がありました。さらに病院に行けず薬が切れてしまったとき、非常につらい副作用も生じます。
これは船酔いのようなつらさで、顔の向きを変えただけで激しいめまいや強い吐き気に襲われ、頭の中で電気が流れるような感覚が出現することもあるようです。またNaSSAには食欲増進の副作用があり、2週間で数キロ太ることも珍しくありません。
うつ病はセロトニンをはじめとする脳の神経伝達物質の不足が関係していると考えられています。SSRIなどはセロトニンの再取り込みをする物質の働きを阻害してセロトニンを増加させますが、性機能障害を招きます。
そこで新薬はこの再取り込みの阻害の作用を弱めました。セロトニンはセロトニン受容体と結合して鎮静・睡眠・感情の調節をします。
セロトニン受容体は十数種類あり、それぞれ働きが異なり、新薬は様々なセロトニン受容体を刺激あるいは遮断し、セロトニンのほかアセチルコリン、ヒスタミンなどの神経伝達物質が神経終末から遊離するのを促します。
日本より早く承認された海外では、新薬の認知機能改善にも期待が寄せられています。うつ病では認知機能が落ちるため、職場復帰しても発症前のように仕事がこなせないケースがあります。
新薬では認知機能に関係するアセチルコリン、ヒスタミンも増加するので、認知機能を改善することが期待されています。ただうつ病治療において薬は一つの手段で、トータルな対策が必要なようです。
例えばうつ病に悪影響を及ぼすストレスフルな環境に身を置いたままでは、うつ病は良くなりません。抗うつ薬は一般的に症状が良くなっても飲み続けることが必要で、再発リスクを避けるために、初発の場合は半年間、再発例では2年以上が目安とされています。
この様にいったん発病するとなかなか完治が難しい病気ですが、うつ病にならないように精神面を鍛えるといったことは、古い考え方なのかもしれません。
ただ会社を何か月か休み、その間気分転換に海外旅行に行ったりしているのが、本当に病気なのか疑問にも感じています。
昨年11月に発売された「ポルチオキセチン」は、約4年ぶりに新しく登場した抗うつ薬で、最大の特徴は副作用が少ないところです。従来の抗うつ薬は、三環性抗うつ薬や四環性抗うつ薬で、副作用の少ないSSRI、NaSSAが使用されていました。
しかしSSRIを服用すると50%くらいの人に性機能障害が起こり、薬を飲んでいる間続くという副作用がありました。さらに病院に行けず薬が切れてしまったとき、非常につらい副作用も生じます。
これは船酔いのようなつらさで、顔の向きを変えただけで激しいめまいや強い吐き気に襲われ、頭の中で電気が流れるような感覚が出現することもあるようです。またNaSSAには食欲増進の副作用があり、2週間で数キロ太ることも珍しくありません。
うつ病はセロトニンをはじめとする脳の神経伝達物質の不足が関係していると考えられています。SSRIなどはセロトニンの再取り込みをする物質の働きを阻害してセロトニンを増加させますが、性機能障害を招きます。
そこで新薬はこの再取り込みの阻害の作用を弱めました。セロトニンはセロトニン受容体と結合して鎮静・睡眠・感情の調節をします。
セロトニン受容体は十数種類あり、それぞれ働きが異なり、新薬は様々なセロトニン受容体を刺激あるいは遮断し、セロトニンのほかアセチルコリン、ヒスタミンなどの神経伝達物質が神経終末から遊離するのを促します。
日本より早く承認された海外では、新薬の認知機能改善にも期待が寄せられています。うつ病では認知機能が落ちるため、職場復帰しても発症前のように仕事がこなせないケースがあります。
新薬では認知機能に関係するアセチルコリン、ヒスタミンも増加するので、認知機能を改善することが期待されています。ただうつ病治療において薬は一つの手段で、トータルな対策が必要なようです。
例えばうつ病に悪影響を及ぼすストレスフルな環境に身を置いたままでは、うつ病は良くなりません。抗うつ薬は一般的に症状が良くなっても飲み続けることが必要で、再発リスクを避けるために、初発の場合は半年間、再発例では2年以上が目安とされています。
この様にいったん発病するとなかなか完治が難しい病気ですが、うつ病にならないように精神面を鍛えるといったことは、古い考え方なのかもしれません。