香害については以前このブログでも取り上げ、何らかの対処をしないといけない問題と考えています。
私は別に香害の被害に遭っているわけではなく、単に香りがあるものがあまり好きではないので、家の洗剤や柔軟剤は無香料を使っているという程度です。
最近日本消費者連盟が、「香害のないくらし、柔軟剤にさようなら」というブックレットを発行しました。説明によると香害とは、柔軟剤や消臭除菌スプレー、制汗剤、芳香剤、合成洗剤などの強い香りを伴う製品による健康被害のことを指しています。
症状は頭痛、めまい、目やのどの痛み、せき、吐き気などさまざまで、香害がひどくなると化学物質過敏症を発症することも知られています。香り付きの製品を使っていた人が、ある時から体の不調を訴え、香害の被害者になることはよくあるようです。
自分の出している匂いを感じにくい点など、喫煙者と似ており「香害は第2の受動喫煙」ともいわれています。香りの害をめぐっては、やっと官庁なども対策に乗り出したようです。
今年になり消費者庁、文部科学省、厚生労働省、経済産業省、環境省の5省庁連盟による啓発ポスターが作成されました。やっと香害問題にも取り組む姿勢が見えてきたようですが、まだCMなどは良い香りが長続きを謳っているものが多く、啓発が必要なのかもしれません。
これとは別に私は化学物質過敏症についていろいろ調べています。薬に携わっていると、最小有効濃度という概念が必ず必要になってきます。
例えれば、大きな体育館のどこかにグローブを置き、よく跳ねるボールを適当に投げるようなものです。このボールが偶然グローブに入ることは、一定時間ではまず無理でしょう。しかし1000個ぐらいを同時に投げると、入ることがあるかもしれません。
これを2000、3000と増やしていくと、5000個ぐらいで必ず入るようになれば、これが最小有効濃度となるわけです。ですから1回2錠の薬を、1錠飲んでもまず効果が出ないと考えるべきで、良いものだから少しでも効くはずは間違いということになります。
それが化学物質過敏症の人は、この例でいえば2,3個のボールでグローブに入ってしまうわけです。この理由についてはまだ不明なようで、これといった説明はできていません。
ヒトの嗅覚レセプターは、どんなに精密な分析機器よりも敏感で、分子単位でも検出できるつまり匂いを感じるとされています。化学物質過敏症の人はこの嗅覚レセプターからの情報が、他の受容体の情報と間違って脳に伝わってしまうのかもしれません。
このあたりは香害の患者さんと同じようなメカニズムと言える気もします。横道にそれてしまいましたが、香害問題がやっと認知されるようになってきましたが、根本的解決はまだ遠いようです。
私は別に香害の被害に遭っているわけではなく、単に香りがあるものがあまり好きではないので、家の洗剤や柔軟剤は無香料を使っているという程度です。
最近日本消費者連盟が、「香害のないくらし、柔軟剤にさようなら」というブックレットを発行しました。説明によると香害とは、柔軟剤や消臭除菌スプレー、制汗剤、芳香剤、合成洗剤などの強い香りを伴う製品による健康被害のことを指しています。
症状は頭痛、めまい、目やのどの痛み、せき、吐き気などさまざまで、香害がひどくなると化学物質過敏症を発症することも知られています。香り付きの製品を使っていた人が、ある時から体の不調を訴え、香害の被害者になることはよくあるようです。
自分の出している匂いを感じにくい点など、喫煙者と似ており「香害は第2の受動喫煙」ともいわれています。香りの害をめぐっては、やっと官庁なども対策に乗り出したようです。
今年になり消費者庁、文部科学省、厚生労働省、経済産業省、環境省の5省庁連盟による啓発ポスターが作成されました。やっと香害問題にも取り組む姿勢が見えてきたようですが、まだCMなどは良い香りが長続きを謳っているものが多く、啓発が必要なのかもしれません。
これとは別に私は化学物質過敏症についていろいろ調べています。薬に携わっていると、最小有効濃度という概念が必ず必要になってきます。
例えれば、大きな体育館のどこかにグローブを置き、よく跳ねるボールを適当に投げるようなものです。このボールが偶然グローブに入ることは、一定時間ではまず無理でしょう。しかし1000個ぐらいを同時に投げると、入ることがあるかもしれません。
これを2000、3000と増やしていくと、5000個ぐらいで必ず入るようになれば、これが最小有効濃度となるわけです。ですから1回2錠の薬を、1錠飲んでもまず効果が出ないと考えるべきで、良いものだから少しでも効くはずは間違いということになります。
それが化学物質過敏症の人は、この例でいえば2,3個のボールでグローブに入ってしまうわけです。この理由についてはまだ不明なようで、これといった説明はできていません。
ヒトの嗅覚レセプターは、どんなに精密な分析機器よりも敏感で、分子単位でも検出できるつまり匂いを感じるとされています。化学物質過敏症の人はこの嗅覚レセプターからの情報が、他の受容体の情報と間違って脳に伝わってしまうのかもしれません。
このあたりは香害の患者さんと同じようなメカニズムと言える気もします。横道にそれてしまいましたが、香害問題がやっと認知されるようになってきましたが、根本的解決はまだ遠いようです。