私は勤務していたころ健康診断があると、握力を測ったこともあります。ただあまり記憶にありませんので、普通の握力だったのかもしれません。
日常的な活動の多くには握力が必要で、強い握力は将来の暮らしに役立つだけでなく、長生きの指標として捉えられることも多いようです。さらに握力は、全死因死亡率と心血管死亡率の指標として、血圧よりも優秀であることが分っています。
過去のスタティックレビューでは、高齢者の場合握力は加齢に伴う運動能力、機能的状態、死亡率の低下と逆相関関係にあることも判明しました。また新たな研究では、前腕の筋力と長寿の関係性が改めて確認されました。
研究チームは、米国に住む50歳以上の参加者1万4178名の握力を測定しました。男性は以下のケースで握力が弱いと判定されました。・35.5キロ未満:合計でこれ以上の重さの物をつかめない、・体重1キロ当たり0.45キロ未満:体重1キロ当たりこれ以上の重さの物をつかめない、
・BMIの単位1キロあたり1.05キロ未満。女性では以下のケースで握力が弱いと判定されました。・20キロ未満:合計でこれ以上の重さの物をつかめない、体重1キロ当たり0.337キロ未満:これがスタンダードな測定方法で、体重1キロ当たりこれ以上の重さの物をつかめない。・BMIの単位1キロ当たり0.79キロ未満。
この3つのカットオフポイント(基準点)をすべて下回った場合、その人は握力が総合的に弱いとされました。いずれかのカテゴリーで弱いと判定された人は、何らかの原因で早く死亡する確率が統計的に高くなりました。
参加者の中で最も弱い下位4分の1の人は、次の10年で死亡する確率が2倍以上高くなりました。握力が総合的に弱いのは最も悪く、握力がBMIの単位に応じて弱い時と体重に応じて弱い時より早期死亡のリスクが高くなりました。
また当然ながら早期死亡のリスクは弱いカテゴリーの数が増えるにつれて高くなり、弱いカテゴリーが1つだけの場合は死亡リスク比が1.37、2つの場合は1.47、2つ以上の場合は1.69という結果になりました。
これを受けて研究チームは、総合的な握力と体重・体格に応じた握力の弱さは死亡までの時間を確実に予測しており、老化プロセスで筋力を維持することの重要性を浮き彫りにしていると結論付けました。
握力の弱さは全身の筋力不足を示していることがあり、その原因は多くの場合運動の不足または欠如にあるとしています。そこに因果関係はなく、全身の筋肉不足が握力の低下を招くわけでも、握力の低下が全身の筋肉不足を招くわけでもないようです。
50歳を過ぎると低下が顕著になって、65歳を過ぎると低下スピードは速くなるようですので、一度握力を測定してみるのも良いのかもしれません。
日常的な活動の多くには握力が必要で、強い握力は将来の暮らしに役立つだけでなく、長生きの指標として捉えられることも多いようです。さらに握力は、全死因死亡率と心血管死亡率の指標として、血圧よりも優秀であることが分っています。
過去のスタティックレビューでは、高齢者の場合握力は加齢に伴う運動能力、機能的状態、死亡率の低下と逆相関関係にあることも判明しました。また新たな研究では、前腕の筋力と長寿の関係性が改めて確認されました。
研究チームは、米国に住む50歳以上の参加者1万4178名の握力を測定しました。男性は以下のケースで握力が弱いと判定されました。・35.5キロ未満:合計でこれ以上の重さの物をつかめない、・体重1キロ当たり0.45キロ未満:体重1キロ当たりこれ以上の重さの物をつかめない、
・BMIの単位1キロあたり1.05キロ未満。女性では以下のケースで握力が弱いと判定されました。・20キロ未満:合計でこれ以上の重さの物をつかめない、体重1キロ当たり0.337キロ未満:これがスタンダードな測定方法で、体重1キロ当たりこれ以上の重さの物をつかめない。・BMIの単位1キロ当たり0.79キロ未満。
この3つのカットオフポイント(基準点)をすべて下回った場合、その人は握力が総合的に弱いとされました。いずれかのカテゴリーで弱いと判定された人は、何らかの原因で早く死亡する確率が統計的に高くなりました。
参加者の中で最も弱い下位4分の1の人は、次の10年で死亡する確率が2倍以上高くなりました。握力が総合的に弱いのは最も悪く、握力がBMIの単位に応じて弱い時と体重に応じて弱い時より早期死亡のリスクが高くなりました。
また当然ながら早期死亡のリスクは弱いカテゴリーの数が増えるにつれて高くなり、弱いカテゴリーが1つだけの場合は死亡リスク比が1.37、2つの場合は1.47、2つ以上の場合は1.69という結果になりました。
これを受けて研究チームは、総合的な握力と体重・体格に応じた握力の弱さは死亡までの時間を確実に予測しており、老化プロセスで筋力を維持することの重要性を浮き彫りにしていると結論付けました。
握力の弱さは全身の筋力不足を示していることがあり、その原因は多くの場合運動の不足または欠如にあるとしています。そこに因果関係はなく、全身の筋肉不足が握力の低下を招くわけでも、握力の低下が全身の筋肉不足を招くわけでもないようです。
50歳を過ぎると低下が顕著になって、65歳を過ぎると低下スピードは速くなるようですので、一度握力を測定してみるのも良いのかもしれません。