ごっとさんのブログ

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50代からの自律神経の衰えを改善

2024-12-16 10:32:46 | 健康・医療
私は中学生か高校生のころ自律神経失調症になったことがあります。どんな症状だったかはよく覚えていませんが、何となく調子が悪くバスに乗ったりできなくなったような気がします。

そのころはたぶん精神安定剤が手放せないような状況だった気がしています。これは半世紀以上前ですので、自律神経に関してもあまり分かっていなかったのかもしれません。

現在は自律神経の研究も進み、たとえば見た目年齢の違いには自律神経が関わっているとされています。ひとの体には自分の意思で動かせる部分と動かせない部分があります。自律神経とはまさに自分の意思ではコントロールできない心臓や血液の流れなどを司る神経のことをいいます。

呼吸する、食べ物を消化する、暑い時には汗を出し、寒い時には身体をふるえさせて体温を調節する、こうした生命活動はすべて、自分の意思とは関係なく自律神経の働きによって行われています。

自律神経は体を活動モードにする交感神経と、休息モードにする副交感神経で成り立っています。健康な人なら日中は交感神経が優位になってアクティブな状態になり、夜には副交感神経が優位になりぐっすり眠れるようなリズムができています。

自律神経が整っていれば、全身37兆個の細胞にきちんと酸素や栄養が行きわたり、肌や髪の状態も良くなるでしょう。胃腸を始めとした臓器がしっかりと働くので、疲労も回復しやすくなります。

さらに交感神経と副交感神経、この二つの自律神経のバランスが整うことで、活動と休息のメリハリのある毎日を送れるようになります。そのカギを握っているのが毎日の「習慣」なのです。一方で自律神経は老化していくことも事実です。

男性は30代以降、女性は40代以降に副交感神経が十年で15%ずつ低下し、自律神経のトータルパワーが低下していきます。老化を自律神経の視点から読み解くのはまだ一般的ではないかもしれませんが、自律神経こそ「老化」に大きく影響しており、この男女の十年の差こそ、そのまま平均寿命に繋がっているという説もあるようです。

トータルパワーとは、自律神経全体の活動量を示す総合力のことで、体の疲労度を示す指標としても用いられます。それが50代になると、20代の3分の1ほどになってしまうのです。歳をとるにつれて疲れやすくなるのは数字のうえでも当たり前といえるわけです。

具体的にできることは、自律神経が整う「習慣」を取り入れることです。ここでは具体的にどんな習慣が良いのか明示していませんが、たぶん聞き飽きたような、運動、食事、睡眠のような気がします。

私はもう十分自律神経が衰えているはずですが、それほど不調を感じませんのでここでいう習慣が良いのかもしれません。