新型コロナが流行し始めてから、家を出るときはマスクをつけるという習慣が完全に定着したようです。
外で見かける人やスーパーなどでも、マスクをしていない人は本当にいなくなってしまいました。このコロナの前は、この時期マスクをしている人は花粉症となっていましたが、現在は区別がつかずどの程度花粉症の人がいるのかわかりにくくなっています。
正確な数値は分かりませんが、日本では2人に1人がスギ花粉症に悩んでおり、世界的にもスギ花粉症を含む季節性アレルギー性鼻炎は、10〜30%が程度の差はあれ発症しているとされています。
スギ花粉症がひどい人の鼻の中には、大気汚染物質の「鉛」の濃度が高く、くしゃみなどの症状を悪化させている可能性があると名古屋大学と福井大学の共同研究グループが発表しました。
大気汚染物質の鉛、水銀、カドミウムなどの重金属は、喘息のリスクを高めるとされています。こういった大気汚染物質は排気ガスなどに含まれているようですが、毒性の高いとされる重金属が大気中に含まれているというのもやや気持ち悪いような気もします。
研究グループは大気汚染物質がスギ花粉症の症状と関係がるのではないかとの仮説を立てて研究を開始しました。
福井県内のスギ花粉症の症状がひどい患者44人と花粉症でない57人の計100人を対象に、スギ花粉が飛散する前後の時期に鼻の中を洗浄した液を採取し、同時期の花粉の飛散量や採取サンプルに含まれる鉛や水銀などの量を調べました。
その結果スギ花粉が飛散する前は花粉症患者とそうでない人の鉛濃度に差はありませんでした。しかし飛散が始まった時期では患者の鉛濃度は花粉症でない人の約1.5倍になっていました。
患者に症状を聞いたところ、鉛濃度の高い人ほど1日のくしゃみの回数や鼻詰まりなどの症状が悪かったとしています。研究グループはこうした症状の悪化と鉛濃度との関係を明確にするために、マウスによる実験も実施しました。
アレルギー性鼻炎を持つマウスと健常マウスの鼻に鉛を投与し、10分間のくしゃみや鼻こすりの回数を調べました。健常マウスは投与しても変化はありませんが、鼻炎マウスは投与前よりくしゃみの回数は2倍近く、鼻こすり回数も1.3倍ほど増加していました。
また鉛投与24時間後の鼻炎マウスの鼻汁の鉛濃度は、健常マウスの4.3倍高くなりましたが、鉛以外の重金属では影響は確認されませんでした。
これらの研究結果から研究グループは、花粉の飛散量が増えると大気中の鉛が花粉に付着し、花粉症などで鼻の中で炎症を起こしていると鉛が留まりやすくなって症状の悪化につながる可能性があると見ています。
花粉症と鉛とはなかなか結び付きませんが、こういった結果が予防や症状を軽減するする薬の開発につながるのかもしれません。
外で見かける人やスーパーなどでも、マスクをしていない人は本当にいなくなってしまいました。このコロナの前は、この時期マスクをしている人は花粉症となっていましたが、現在は区別がつかずどの程度花粉症の人がいるのかわかりにくくなっています。
正確な数値は分かりませんが、日本では2人に1人がスギ花粉症に悩んでおり、世界的にもスギ花粉症を含む季節性アレルギー性鼻炎は、10〜30%が程度の差はあれ発症しているとされています。
スギ花粉症がひどい人の鼻の中には、大気汚染物質の「鉛」の濃度が高く、くしゃみなどの症状を悪化させている可能性があると名古屋大学と福井大学の共同研究グループが発表しました。
大気汚染物質の鉛、水銀、カドミウムなどの重金属は、喘息のリスクを高めるとされています。こういった大気汚染物質は排気ガスなどに含まれているようですが、毒性の高いとされる重金属が大気中に含まれているというのもやや気持ち悪いような気もします。
研究グループは大気汚染物質がスギ花粉症の症状と関係がるのではないかとの仮説を立てて研究を開始しました。
福井県内のスギ花粉症の症状がひどい患者44人と花粉症でない57人の計100人を対象に、スギ花粉が飛散する前後の時期に鼻の中を洗浄した液を採取し、同時期の花粉の飛散量や採取サンプルに含まれる鉛や水銀などの量を調べました。
その結果スギ花粉が飛散する前は花粉症患者とそうでない人の鉛濃度に差はありませんでした。しかし飛散が始まった時期では患者の鉛濃度は花粉症でない人の約1.5倍になっていました。
患者に症状を聞いたところ、鉛濃度の高い人ほど1日のくしゃみの回数や鼻詰まりなどの症状が悪かったとしています。研究グループはこうした症状の悪化と鉛濃度との関係を明確にするために、マウスによる実験も実施しました。
アレルギー性鼻炎を持つマウスと健常マウスの鼻に鉛を投与し、10分間のくしゃみや鼻こすりの回数を調べました。健常マウスは投与しても変化はありませんが、鼻炎マウスは投与前よりくしゃみの回数は2倍近く、鼻こすり回数も1.3倍ほど増加していました。
また鉛投与24時間後の鼻炎マウスの鼻汁の鉛濃度は、健常マウスの4.3倍高くなりましたが、鉛以外の重金属では影響は確認されませんでした。
これらの研究結果から研究グループは、花粉の飛散量が増えると大気中の鉛が花粉に付着し、花粉症などで鼻の中で炎症を起こしていると鉛が留まりやすくなって症状の悪化につながる可能性があると見ています。
花粉症と鉛とはなかなか結び付きませんが、こういった結果が予防や症状を軽減するする薬の開発につながるのかもしれません。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます