ごっとさんのブログ

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増加傾向にある症状のない心房細動

2022-06-08 10:28:36 | 健康・医療
私は毎年健康診断の時に心電図検査をしていますが、幸い問題になったことはありません。

昔一緒に仕事をしていた若い同僚が心電図に異常が出て、再検査などをしたことがあります。この心電図異常は丁寧に調べなおしてもあり、しかもかなり問題のようで3カ所の大きな病院で精密検査を受けたようですが、いずれも心臓には異常がないものの心電図はおかしかったようです。

結局何も治療をすることがなく5年以上たっていますので、まあ問題はなさそうです。最近日本の高齢化に伴い、心房細動が増加しているという記事を見ました。

この傾向は今後さらに加速することが予測されており、健康寿命を延ばすことは現代医療における重要な課題となっているとしています。循環器疾患は高齢化に伴い増加しており、罹患者数及び死亡者数ともに今後さらに増え続けると推定されています。

日本人の平均寿命は延びていますが、平均寿命と健康寿命には10年の乖離があるといわれています。その原因の4分の1が脳卒中と循環器疾患で、医療費のトップを占めているのも循環器病で、循環器疾患と脳疾患を減らすことは急ぐべき課題となっているようです。

高血圧などの循環器疾患は症状が表れないこともあり、他の疾患同様に早期発見が重要となっています。しかし近年は新型コロナの拡大がこれの妨げになっています。実際に開業医からの紹介は4分の1に減少しており、患者が専門病院での治療を控えるようになっているようです。

心房細動は症状にない患者が4割ほどいますが、コロナ禍においては症状が無ければ治療を受けたくないというのが現状です。心臓は筋肉でできた臓器で、左右それぞれ心房と心室と呼ばれる四つの部屋から成り立っています。

心臓の拍動は電気が筋肉に流れて興奮することで起こりますが、この電気は右心房にある洞結節という部署で作られます。心臓は1分間に約60〜100回、1日にすると約10万回の鼓動を打っていますが、洞結節以外の場所から電気が流れるとリズムが乱れて不整脈として表れます。

不整脈は心拍が早くなる頻脈や遅くなる徐脈、脈が飛ぶ期外収縮などに分けられ、頻脈型の不整脈はさらに心房由来の上室性(心房性)と心室由来の心室性不整脈に分類されています。

一般的に上室性不整脈は良性のことが多く、発作性の頻拍症では動悸の原因となり生活の質を低下させることがあります。心室性の不整脈のうち心室頻拍や心房細動は、突然死の原因となる代表的な不整脈として知られています。

結局こうした心房細動などの不整脈の原因などは分かっておらず、加齢による心臓の負担とされているようです。1日10万回も拍動していますので、高齢者になれば不都合が出てきてもやむを得ないのかもしれません。


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