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痛風の原因物質とプリン体と尿酸蓄積の仕組み

2022-06-07 10:29:38 | 自然
私の家では毎回夕食の時にはビールを飲んでいます。

かみさんと一緒にロング缶1缶ですので量は少ないので、プリン体などはあまり気にせずうまいと思ったビールを選んでいます。ここではプリン体も含まれる「核酸」について簡単に紹介します。

栄養素としてよく知られているのは、5大栄養素の炭水化物、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラルですが、第7の栄養素になるかもしれないと研究されているのが核酸です(第6の栄養素は食物繊維)。

少し化学的な話になりますが核酸はDNAとRNAの総称でもあり、糖とリン酸、核酸塩基からなっています。この構成単位をヌクレオチドといい、核酸塩基は情報伝達に重要な役割を果たしています。

化学構造からプリン塩基を持つものとピリミジン塩基を持つものとに分類されます。核酸は細胞の核の中から見つかり、酸性の物質だったことから名づけられましたが、核の中だけでなく細胞質中にも存在しています。

食べ物の肉は動物、野菜は植物ですからどれも細胞からなり、当然核酸を含んでいます。つまり核酸は元々身体の中にあり、食べ物からも常に摂取しているということになります。

プリン塩基をもつ核酸のうちアデニンを持つ構成単位をアデノシンと呼んでいます。このアデノシンは生体内の代謝に関わるなど重要な役割を果たしていますが、これにリン酸が3個付いたものが生物のエネルギー源として重要なATP(アデノシン三リン酸)となります。

ATPはエネルギーを必要なときに使ったり、蓄えたりすることができる便利な物質で、生命活動の根幹をなすものといえます。このプリン塩基は肝臓で代謝され、最終的に尿酸になるわけです。

尿酸は通常尿中に排出されますが、産生量が多くなったり排出が低下すると体内に蓄積し、痛風や腎臓結石の原因となります。こういったメカニズムから、食品に含まれる核酸の成分としてのプリン体が健康に及ぼす影響が話題になるようになりました。

痛風は足の親指の付け根などが腫れて痛くなる病気で、正確には高尿酸血症といいます。痛風の語源は風が吹いただけでも痛いからといわれていますが、猛烈な痛みが突発的に起こるので痛風発作と呼ばれています。

この原因物質の核酸の原料がプリン体ですので、色々対策的なことが出てきています。その代表的なものがプリン体0のビールですが、通常のビールには100mlあたり3〜6mgといわれています。

ところが肉や魚には100gあたり100〜200mg含まれていますので、あまり意味はないと感じています。

尿酸の排泄低下などがなぜ起こるのかはよく分かっていないようですが、プリン体は普通の食事で常に摂取していますので、ビールから入る量を気にするほどのことではないと感じています。


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