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糖尿病の人はなぜ早く老けるのか

2023-10-29 10:38:20 | 健康・医療
自宅の洗面台の上には鏡が付いていますが、あまり自分の顔をよく見たりはしていませんでした。

先日ギター仲間でオンライン飲み会をしたところ(10人集まりました)、久しぶりに見た中の数人がかなり老けて見えました。そこで自分の顔をよく観察したところ、76歳ですので当然ですがしわやたるみが出ており、すっかり老人の顔になっていました。

さて糖尿病の人の肌は、シミやシワたるみが目立ち、老化が進みやすいことが知られているようです。原因は高血糖が長期間続いている人は、体内で糖とタンパク質が結びついてできる終末糖化産物(AGE)が大量に作られるからとされています。

AGEは一度できると二度と元のタンパク質と糖に戻ることができない物質です。これが体内にたまることで、肌の老化を進めるようです。

肌の老化と言えば、これまでは「酸化」が問題視されてきました。体内に取り入れた酸素が変化して活性酸素となり、それが全身の細胞を傷つけます。紫外線や喫煙、ストレスなどが「肌に悪い」といわれるのは、こうした刺激がより多くの活性酸素を分泌させるからです。

近年はそれに加えて「糖化」に注目が集まっています。ある化粧品メーカーは、AGEが肌にダメージを与えることを科学的に証明するために、皮膚を培養し糖質を加えてAGEを作る実験を行い変化を観察しました。

その結果糖化によりコラーゲンのタンパク質にAGEが生じると細胞は表皮が厚くなり、3層ある皮膚の2層目に当たる真皮を委縮させることが分かりました。AGEは全身のコラーゲン繊維に蓄積しますが、眼で確認できるのが皮膚です。

皮膚は表皮・真皮・皮下組織の3層でできていて、特にAGEが溜まりやすく老化しやすい場所は、表皮と真皮を支えるコラーゲン繊維であることが分かっています。また抜け毛や髪の毛の質にもAGEが関係するようです。

歳をとっても若々しくいたい糖尿病の人は、健康な人以上に「酸化」と「糖化」に気を付ける必要がありそうです。AGEは毎日少しずつ体内の反応によって生まれてきますが、食品にも少量含まれています。

その多くは腎臓から尿とともに排出されますが、腎機能が弱っている人は特に多く残ってしまいます。従って糖質を減らし、AGEの含有量が少ない食品を取ることが重要とされています。

ただ私は食品はほとんど関係ないと思っています。AGEが多い揚げ物などでも、消化分解されなければ吸収されることはなく、AGEが直接体内に入ることはないでしょう。

今回の解説のような議論はありますが、血糖値が高いとAGEが増加するというのは、単なる憶測のような気がしています。


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