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脳の健康寿命を延ばし認知症を予防

2024-08-09 10:34:56 | 健康・医療
私には中学・高校時代からの8人の友人グループがあり、年に2回ぐらいは飲み会を開いたり、麻雀をやってたりしています。

ところがこのうちのE君が一昨年肺ガンが見つかってからわずか半年で亡くなってしまいました。さらに今年に入って一番元気そうなF君が胃ガンから肝臓に転移したという話しを聞いて3か月後に還らぬ人となってしまいました。

78歳ですので何があってもおかしくはないのですが、やはり大きなショックです。歳を重ねれば心身に具合が悪い部分が生じるのは、自然界の生き物として当然と思います。ここでは認知症を防ぐ脳の健康寿命について紹介します。

現在の長寿社会は素晴らしいことですが、加齢は認知症の最大の危険因子でもあります。こうした中でヒトは認知症予防も追求し、脳の健康寿命延伸を模索しています。長く病まないで天寿を全うして亡くなるピンピンコロリ実現へのひとつの道とも言えます。

世界保健機構(WHO)は2019年、「認知機能低下及び認知症リスク低減」のガイドラインを公表しました。医学的エビデンスの程度と推奨度に加え、条件などの補足説明を記しています。

また世界的な認知症専門家で構成するランセット委員会は、2020年認知症の予防可能な要因を報告しました。12の危険因子を改善すると、認知症の約40%を予防できる可能性があるとのことで、WHOのガイドラインと重なる項目も多くなっています。

ふたつの報告の予防因子は生活改善や生活習慣病対策などで、奇抜なものはありません。日常生活の中で当たり前のことを、当たり前に行っていくことが認知症の予防につながると理解できます。

健康はよりよく生きるために大切なものですが、健康になることが目的化してしまう「おかしな健康ブーム」が言われて久しいです。便利さの中で性急さを求め、手間暇かけて健康を得るという回りくどさについていけなくなっているのかもしれません。

適度な運動が有効なことはあちこちで取りあげられていますが、WHOのガイドラインも身体活動は、認識能正常の成人に対して認知機能低下のリスクを低減するために推奨されると報告しています。

厚生労働省の健康づくりのための身体活動基準・指針2023は、運動が認知症予防に対し有効であると示しており、高齢者向けには歩行程度の負荷がかかり、時間的にも長く続けられる有酸素運動を推奨しています。

具体的には、ウォーキング、水中運動、マレットゴルフなどの軽スポーツで、1日合計40分以上を目安にとアドバイスしています。

さらにスクワット、かかとの上げ下げ、腿の引き上げなど、筋力、バランスを含めた運動を個人の体力に合わ週2〜3日取り入れると良いとしています。

その他二つのことを同時に行う「ヂュアルタスク」も認知症予防につながるとしていますが、実際はなかなか難しそうな気もします。


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