生活習慣病の人にとって避けられないのが毎日の薬の服用で、誰もが使っているありふれた薬の組み合わせにこそ、恐ろしい副作用が潜んでいるようです。
東京都健康長寿医療センターの研究チームが、最近発表した調査結果が話題を呼んでいます。
同センターが調査対象にしたのは、75歳以上の都民約100万人で、病院で薬を処方された患者の明細情報を分析し、今回の発表にたどり着きました。
複数の薬を飲むことで深刻な副作用が出る「多剤服用」のリスクは、これまでもしばしば指摘されてきました。しかし具体的にどのような薬の組み合わせが多く飲まれているかについては、大規模な調査が行われることはありませんでした。
今回の調査ではその点が明らかになり、同時に医者が漠然とした経験に基づいて薬を出している可能性まで分かってきました。
高血圧や糖尿病、高脂血症に脳卒中といった生活習慣病に悩む75歳以上の64%が、実に5種類以上の薬を毎日飲み続けていました。現在日本の75歳以上の人口は約1800万人であり、そのうちの64%となれば1150万人を超えます。
これだけ多くの日本人が、危険視されている多剤服用に陥っていることになります。今回の調査で、同センターはとりわけ数の多かった5つの典型的な「薬の飲み合わせパターン」を割り出しました。
1)睡眠薬と抗うつ剤、2)降圧剤と糖尿病薬、3)利尿剤と尿酸低下薬、4)胃薬と鎮痛薬、5)認知症薬と精神安定剤。これらの薬の組み合わせは、生活習慣病の治療を行っている人たちにとってはなじみ深い、いわば定番中の定番といえるようです。
この調査の中で、特に利用者が多いとはっきりしたのが睡眠薬でした。その割合は全対象者の28.8%で、それほど不眠に悩む人は多いようです。
ただでさえ飲みすぎると集中力の低下などの副作用が現れる睡眠薬ですが、薬の飲み合わせによってはさらにその危険が倍加します。例として睡眠薬と抗うつ剤を一緒に飲んだことで、寝たきり生活を余儀なくされた人が紹介されていました。
生活習慣病の中でも代表的な病と言えば、高血圧と糖尿病で、その治療のために飲んでいる降圧剤と糖尿病薬の組み合わせにも用心が必要です。
高血圧を改善するための降圧剤には、β遮断剤と呼ばれる血糖値をブロックする薬があります。これと糖尿病薬を併用すると、薬が効きすぎて低血糖に陥ることがあり、その結果昏睡や最悪の場合死に至ることがあるようです。
その他のパターンの例は省略しますが、副作用をやや強調しているところはありますが、やはり薬の飲み合わせというのは危険が伴うようです。
これは患者が気を付けることではなく、医師や薬剤師が注意すべきことと思われますが、全く認識されていないことが問題のような気がします。
東京都健康長寿医療センターの研究チームが、最近発表した調査結果が話題を呼んでいます。
同センターが調査対象にしたのは、75歳以上の都民約100万人で、病院で薬を処方された患者の明細情報を分析し、今回の発表にたどり着きました。
複数の薬を飲むことで深刻な副作用が出る「多剤服用」のリスクは、これまでもしばしば指摘されてきました。しかし具体的にどのような薬の組み合わせが多く飲まれているかについては、大規模な調査が行われることはありませんでした。
今回の調査ではその点が明らかになり、同時に医者が漠然とした経験に基づいて薬を出している可能性まで分かってきました。
高血圧や糖尿病、高脂血症に脳卒中といった生活習慣病に悩む75歳以上の64%が、実に5種類以上の薬を毎日飲み続けていました。現在日本の75歳以上の人口は約1800万人であり、そのうちの64%となれば1150万人を超えます。
これだけ多くの日本人が、危険視されている多剤服用に陥っていることになります。今回の調査で、同センターはとりわけ数の多かった5つの典型的な「薬の飲み合わせパターン」を割り出しました。
1)睡眠薬と抗うつ剤、2)降圧剤と糖尿病薬、3)利尿剤と尿酸低下薬、4)胃薬と鎮痛薬、5)認知症薬と精神安定剤。これらの薬の組み合わせは、生活習慣病の治療を行っている人たちにとってはなじみ深い、いわば定番中の定番といえるようです。
この調査の中で、特に利用者が多いとはっきりしたのが睡眠薬でした。その割合は全対象者の28.8%で、それほど不眠に悩む人は多いようです。
ただでさえ飲みすぎると集中力の低下などの副作用が現れる睡眠薬ですが、薬の飲み合わせによってはさらにその危険が倍加します。例として睡眠薬と抗うつ剤を一緒に飲んだことで、寝たきり生活を余儀なくされた人が紹介されていました。
生活習慣病の中でも代表的な病と言えば、高血圧と糖尿病で、その治療のために飲んでいる降圧剤と糖尿病薬の組み合わせにも用心が必要です。
高血圧を改善するための降圧剤には、β遮断剤と呼ばれる血糖値をブロックする薬があります。これと糖尿病薬を併用すると、薬が効きすぎて低血糖に陥ることがあり、その結果昏睡や最悪の場合死に至ることがあるようです。
その他のパターンの例は省略しますが、副作用をやや強調しているところはありますが、やはり薬の飲み合わせというのは危険が伴うようです。
これは患者が気を付けることではなく、医師や薬剤師が注意すべきことと思われますが、全く認識されていないことが問題のような気がします。
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