土曜日にiPS細胞から作製した網膜細胞の移植手術が行われるとの報道がありました。新しい医療としての再生医療が注目されてからかなり長い時間がたちましたが、やっと真の意味での再生医療の臨床試験が始まったことになります。
私は専門ではありませんが、十数年前再生医療ということで、九州大学のイモリの大家の先生に講演してもらったりしました。今回は加齢黄班変性という目の病気の患者さんに、本人の皮膚からiPS細胞を作り、網膜に分化させそれを移植したものです。
今回の手術で、視力が回復し完治しなくても、患者さんには悪いのですが、何か問題が発生したとしてもその意義は大きいと思います。
ここでiPS細胞について簡単に触れます。
すべての動物は受精卵という一種の細胞から分裂が始まり、増殖していきます。ある程度増殖が進むと、動物というより多細胞生物は、同一の細胞ではなく各種の器官へと別れていき、これを分化と呼びます。具体的には心臓になったり、皮膚になったりしますが、この細胞中の核にある遺伝子は全く同じです。つまり同じものが入っていても、心臓はその機能に必要な遺伝子だけが働き、皮膚も同様に働く(発現する)遺伝子が厳密にコントロールされています。
このコントロールを外し、すべての遺伝子が発現可能になったもの、それが万能細胞です。山中先生は、核の中に4種の遺伝子を組み込むことによって作り出した万能細胞、それがiPS細胞です。
このiPS細胞をどのように目的とする細胞のみに分化させるかも問題でしたが、ある程度の方向性はできたようです。
今回のiPS細胞から人工的に分化させた網膜細胞と、自然の網膜細胞が同じかどうかなど多くの課題が今回の臨床試験で明らかになることを祈っています。
私は専門ではありませんが、十数年前再生医療ということで、九州大学のイモリの大家の先生に講演してもらったりしました。今回は加齢黄班変性という目の病気の患者さんに、本人の皮膚からiPS細胞を作り、網膜に分化させそれを移植したものです。
今回の手術で、視力が回復し完治しなくても、患者さんには悪いのですが、何か問題が発生したとしてもその意義は大きいと思います。
ここでiPS細胞について簡単に触れます。
すべての動物は受精卵という一種の細胞から分裂が始まり、増殖していきます。ある程度増殖が進むと、動物というより多細胞生物は、同一の細胞ではなく各種の器官へと別れていき、これを分化と呼びます。具体的には心臓になったり、皮膚になったりしますが、この細胞中の核にある遺伝子は全く同じです。つまり同じものが入っていても、心臓はその機能に必要な遺伝子だけが働き、皮膚も同様に働く(発現する)遺伝子が厳密にコントロールされています。
このコントロールを外し、すべての遺伝子が発現可能になったもの、それが万能細胞です。山中先生は、核の中に4種の遺伝子を組み込むことによって作り出した万能細胞、それがiPS細胞です。
このiPS細胞をどのように目的とする細胞のみに分化させるかも問題でしたが、ある程度の方向性はできたようです。
今回のiPS細胞から人工的に分化させた網膜細胞と、自然の網膜細胞が同じかどうかなど多くの課題が今回の臨床試験で明らかになることを祈っています。
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