ごっとさんのブログ

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80代以上の2人に1人が慢性腎臓病、患者数も増加

2024-11-06 10:31:27 | 健康・医療
私は血液検査などで腎臓の数値が異常になったこともなく、腎臓病はあまり心配しなくても良いのかもしれません。

家の掃除をすると感じるのですが、ネコが多いため掃除機が細かいネコの毛でいっぱいになってしまいます。これを知らずに吸入しているはずですので、肺の機能が落ちてくるのは避けられないような気がしています。

日本の20歳以上の慢性腎臓病(CDK)の患者数は、1480万人と推定されています。腎臓は沈黙の臓器といわれ、気付かないうちに悪化してしまう恐れがあります。2005年には、20歳以上の慢性腎臓病の推定患者数は1330万人といわれていました。

2015年にその数字が改められ、わずか10年で患者数が150万人も増加したことになります。この原因は日本で進行する超高齢化の影響といわれています。病気でなくても、加齢により腎臓の機能は自然に低下します。腎機能の低下は、加齢に伴う自然現象ともいえるようです。

ある統計では、70歳代の3人に1人、80歳代以上の2人に1人が慢性腎臓病になっているとしています。つまり慢性腎臓病は国民病であり、誰もがかかる恐れのある病気といえます。

腎臓病の特徴として、1)腎臓は沈黙の臓器で、気づかないうちに悪化する、2)高血圧や糖尿病などの生活習慣病があると腎臓も悪くなる、3)心筋梗塞などの心血管疾患を招き、死亡リスクが高まる、とされています。

また腎臓は多少機能が落ちてきても、初期段階では自覚症状がほとんどありません。気付かれにくいからこそ、定期検診などで腎臓に関わる数値をチェックしておくことが重要です。第二に高血圧や糖尿病といった生活習慣病との密接な関係性です。

高血圧や糖尿病があると、腎臓も一緒に悪くなるのです。高血圧や高血糖は、腎臓でろ過を行っている糸球体の毛細血管を痛めつけ、腎機能の低下を引き起こすからです。一方腎機能が低下すると、それに応じるように高血圧や糖尿病も悪化し、互いの足を引っ張り合う悪循環が起こります。

糖尿病が悪化した結果、その合併症として生じる糖尿病成人症は、20年以上にわたって人工透析に至る原因の第1位を占めています。私の友人も糖尿病となってから、かなり早く人工透析になったような気がします。

予防のうえでは、まだ腎機能に問題は生じていないものの、血圧や血糖値が高めの人は、腎機能が悪化しないうちに運動や食事などのセルフケアなどで症状をできるだけ改善させておくことが大事です。

その他腎機能が低下すると、心血管疾患が起こりやすくなり、心腎連関といって腎臓の状態が心機能にも影響を与えることもあるようです。

この辺りは活性酸素も絡んだ複雑なメカニズムのようですが、腎臓が重要な臓器であることを再認識する必要はありそうです。