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ごっとさんのブログ

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効果の低い対策が足を引っ張ると人は誤解する

2022-05-27 10:26:20 | 時事
新型コロナの感染者数は減少傾向にあるものの、第5波までの急激な減少パターンにはなっていません。

これについては説明なども出ていませんが、オミクロン株の特徴なのかもしれません。これから暑さに向かってマスクの着用について、政府からいろいろ緩和が出ていますが、感染者がほとんどいなくならない限りこれだけ定着したマスクはなくならないような気がします。

この皆がマスクをしているから自分もしようというのは、日本人の特徴的な感覚ではないでしょうか。たぶんマスクに対して嫌悪感も少ないのかもしれません。

私もマスクにこだわっていますが、この効果がはっきり出たのがインフルエンザで、今シーズンも全く流行がありませんでした。

さてこのコロナ対策をめぐり、複数の対策を組み合わせて実施すると、人は「効果の低い対策が効果の高い対策の足を引っ張る」と誤解しがちだという研究結果を同志社大学の研究チームが発表しました。

研究チームは日本人の成人100人を対象に、以下の8つの新型コロナ対策について感染防止にどれぐらい効果があると思うかを0〜100%の範囲で回答してもらいました。

また8つの対策すべてを実施した場合に、感染防止にどれくらい効果があると思うのかも0〜100%の範囲で回答してもらいました。

この8つの対策は、・外出時にマスクの着用、・こまめに手洗い、・手をアルコール消毒、・こまめにうがい、・密集場所を回避、・会話時に2m程度の距離、・こまめに換気、・ドアノブをアルコール消毒、というよく言われていることです。

その結果それぞれの回答者が最も効果があると評価した対策の得点(第1対策得点)の平均値と、8つ全てを実施した際の評価の得点(全体実施得点)の平均値を比較すると、全体実施得点が第1対策得点を下回ったということです。

また全体実施得点は、2番目に効果があると評価した対策の得点の平均値も下回りました。この結果について研究チームは「複数の対策を組み合わせると、相対的に効果の低い対策が効果の高い対策の足を引っ張る」と誤解しがちだと判断しています。

私はこの研究チームの判断は間違っていると思います。これは普通の「総論賛成、各論反対」(逆もありますが)と同じ一般的な思考だと思います。例えば私はマスク派ですので、マスクの着用は70%ぐらいと答えたとして、全体については十分ではないと考え60%と答えるでしょう。

これは私が効果が無いと思ううがいが足を引っ張ているからではありません。まあ私がここで批判しても何の意味もないのですが、往々にして専門家の意見というのは奇妙な結論を出すことが多いような気がします。

つまりひとつの研究結果をそのまま信じることは危険といえるのかもしれません。


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