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熱中症対策・ペットボトル症候群には注意を

2022-08-21 10:12:16 | グルメ
今年の暑い夏は異常気象と呼んでもいいのかもしれませんが、毎日多くの熱中症患者が搬送されています。

熱中症を防ぐには水分補給が大切ですが、取り方によっては「ペットボトル症候群」といわれる状態になるようです。ペットボトル症候群(清涼飲料水ケトーシス)とは、糖分を含む飲料をたくさん飲み続けると起こる健康障害です。

糖分を含むものを飲食すると血糖値が上がりますが、膵臓から分泌されるインスリンによりブドウ糖が筋肉や脂肪に取り込まれ、血糖値は下がります。

しかし糖分を多く含む飲料を飲み続けて、高血糖の状態が続くとインスリンの分泌が減ったり働きが悪くなったりして、ブドウ糖は血液中に残ったままになります。

この状態が続くと尿の量が増え脱水になりますが、喉が渇くのでさらに糖分を含む飲料を飲み続けると、より症状が進んで悪循環に陥り、これがペットボトル症候群のきっかけとなります。エネルギー源となるブドウ糖は肝臓や筋肉、脂肪などに蓄えられ必要に応じて使われます。

しかしインスリンの働きが悪くなると、脂肪や筋肉を分解してエネルギーにしますが、これに脱水が加わり体重が減っていきます。また脂肪を分解して作られる「ケトン体」という物質が急激に血液中に増えてしまい、気分が悪くなります。

食欲が落ちたりしていわゆる「夏バテ」の原因のひとつでもあるようですが、重症化すると意識障害を起こすこともあり命に関わります。「糖類ゼロ」と表示された飲料も多くありますが、こういった商品であればペットボトル症候群にならないかというと、やや問題もあります。

100mlあたり糖類が0.5グラム未満であれば糖類ゼロと表示できるため、知らず知らずのうちに糖類を摂取している可能性があるようです。ペットボトル症候群になる危険性が高いのは、もともと血糖値が高くジュースなどを相当量飲む人です。

健康診断を受け自分の血糖値がどのくらいなのか知っておくことが大切です。血糖値が高くなければ、1日500ml程度の摂取であれば、ペットボトル症候群になる危険性は低いとしています。

ただし健康な人でも食事と食事の間に高血糖の状態が続くと、空腹を感じにくくなり食生活の乱れに繋がります。このペットボトル症候群という言葉は初めて目にしましたが、水分補給をしてケトン体が増えてしまうというのはやや怖い感じがします。

私は基本的には金属カップに氷水を入れて飲んでいますので、糖分はほとんどとっていませんが、出掛けたときなどよく飲む缶コーヒーはいかにも糖分が多そうですので、少し気を付けた方がよいのかもしれません。


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