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健康に良いウォーキングは1日1万歩?

2022-08-22 10:30:01 | 健康・医療
現役のころは健康保険組合などから万歩計が支給され、歩数を測ったりしていました。

私のように有機化学の実験をしていると、単に実験室をうろうろしているだけですが、それだけで1万歩ぐらいになることが多く思った以上に歩いているものです。

ただ私は昔から歩くことが嫌いで、何とか歩かずに済む方法を考えていました。ですからいくら健康に良いといわれても、散歩などをやる気は全くありません。

1日1万歩を歩く人は、3500歩しか歩かない人より体重を減らしやすいことを示すエビデンスは複数あるようですが、最近の研究結果では違った結果が示唆されているようです。

進化生物学者の調査研究では、1日に何マイルも歩く伝統的な狩猟民族は、デスクワークのみのアメリカ人と同じぐらいのカロリーしか消費しないことを示すデータが得られています。

この説明としてヒトの身体は運動によって消費されたエネルギーをその他の消費カロリーを節約したり、空腹のシグナルを増やしてより多く食べるように促したりして補っているためとしています。

この説は議論の余地がありさらなる研究を必要としますが、ウォーキングと減量は単純な関係ではないことを示唆しています。1日1万歩が目安というのは、単に歩数計(万歩計)の名称から生まれたもので、研究者によると健康のためには7000歩から8000歩が効果的といわれています。

ただハーバード大学の研究者によると、「1日1万歩」を目標にするにはいくつか良い点があるとしています。まず覚えやすい数字であること、これだけ歩く(1日に約5マイル)と健康上のメリットを得られること、歩くことは多くの人にとって取り組みやすい運動であることなどです。

また2019年の高齢女性を対象とした調査で、1日4400歩を歩く人は、あまり歩かない人(1日2700歩以下)の人に比べて、その後4年間の死亡率が低いという結果も出ています。

リスクの低下は1日7500歩で最大になるようで、1日1万歩やそれ以上のウォーキングでは更なるメリットは得られないことも明らかになっています。同様の2020年の調査では、1日8000歩から1万2000歩を歩く人は、1日4000歩の人と比べてあらゆる原因での死亡リスクが低くなることが分かりました。

こういったことを合わせると、1万歩に達しても達していなくても、多く歩くことは健康に良いことは確かなようです。ただしウォーキングで減量を考えている人は、これだけではダイエットに繋がらないことも確かなようです。

昔「みかん」というネコがいたのですが、このネコが私と一緒に散歩するのが好きで、リードなどつけなくてもそばをちょろちょろしていました。

こういった面白い散歩はする気になりますが、いくら健康に良いといっても歩くのが嫌いなことは変わりませんので、私にはウォーキングは無理なようです。


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