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気付かないうちに筋肉が減る、サルコペニア

2024-11-24 10:31:58 | 健康・医療
私は2月にコロナの肺炎で入院した折、かなり体重が減ってしまいました。この時はベルトの孔が2つぐらいずれてしまいましたが、やっと元の孔に戻ったもののまだやや緩くなっています。

これは筋肉の減少ではないかもしれませんし、健康的にも問題はなくなっていますがやはり気になる状況といえます。

筋肉の減少は非常に早く始まり、30代からという説もあるようです。加齢によって筋肉量が減少し、筋力が低下した状態をサルコペニアといいます。筋肉は30代から毎年1〜2%ずつ減少し、80歳になると20代と比べて約30%もの筋肉が失われるといわれています。

サルコペニアは一般的に高齢者に多く見られますが、若い女性にもそのリスクがあることが分っています。女性は男性に比べて筋肉量が少ないうえに、現代に多いデスクワーク中心の生活では、身体を動かす機会も少なくなりがちです。

また極端な食事制限を行うダイエットによって、筋肉量の減少が加速する恐れがあります。筋肉量が減少すると冷え性や疲れやすさ、転びやすさなどに繋がるほか、糖尿病発症のリスクも高くなります。

特に隠れ肥満の人は、将来サルコペニア肥満になるリスクが高いので注意が必要です。隠れ肥満とは、BMIが正常範囲であっても体脂肪が多い状態です。具体的にはBMIが18.5〜25未満で、体脂肪率が30%以上の人が当てはまります。

この状態で加齢による筋力低下が進むとサルコペニア肥満となり、心臓、血管の病気や将来の要介護、うつ病などのリスクが高くなります。サルコペニアの予防には、適度な運動とされています。レジスタンス運動(筋トレ)やウォーキングなどの有酸素運動を習慣的に行うと良いようです。

またこれらの運動にはサルコペニアの予防だけでなく、3つのメリットもあります。その1:基礎代謝の向上、運動によって筋肉量が増えると、基礎代謝が高まり脂肪を効率よく燃焼できるようになります。

基礎代謝とは体温維持や呼吸など、生きていくために必要な最低限のエネルギーのことです。筋肉は基礎代謝で最も大きい割合を占めているため、筋肉が増えると脂肪が燃えやすい体になります。

その2:美肌効果、運動は美肌に効果的です。適度な運動は血行を促すので、肌の隅々まで酸素や栄養が行きわたります。その3:メンタルヘルスの向上、適度な運動をすると脳内でセロトニンが出ます。

セロトニンは脳内で感情や記憶を司る部分に働きかけ、リラックスやメンタル改善効果をもたらします。このところ疾病関係では、予防に必ず食事と運動が出てくるような気がします。

これで予防できるのであれば、病気の人はいなくなりそうですが、実際はかなり難しい問題なのかもしれません。


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