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糖尿病の患者には血糖トレンドの把握が重要

2024-12-01 10:32:46 | 健康・医療
先日昔からの仲間が私を含め6人集まったのですが、そのうち3人が糖尿病の薬を飲んでいるという事でした。この歳(77歳)になると予想以上に糖尿病患者が増えているようです。

日本では11月が糖尿病月間として各自治体で糖尿病に関して、様々な啓発が行われています。血糖値を測るには、指先などに針を刺して血液を採取し、グルコース濃度を測る血糖自己測定(SMBG)が広く行われています。

しかしこれは点での数値であり、継続した数値を線で見るいわゆる血糖トレンドを把握することができません。そこで注目されているのが持続血糖測定装置(CGM)です。その登場により糖尿病治療が劇的に変わったことが報告されています。

血糖トレンドを測定する機器はさまざまですが、たとえば持続血糖測定器「リブレ2」にはこんな特徴があります。専用のセンサー型デバイスを腕に装着するだけで、最大14日間の数値が計測されます。

専用のアプリをダウンロードしたスマホとセンサーをブルートゥスで接続することで1分ごとに自動的に計測されます。そのデータをパソコンなどで管理して医師や家族で共有し、治療や食事の選択に生かすことができます。

インスリン注射を1日1回以上使うなど、一定の条件を満たせば公的医療保険の対象となるようです。CGMを使えば自分が何を食べたら血糖値が上がり、どれくらい続くのか、何をすれば下がるのかが一目瞭然です。血管にとって危険な状態である血糖値スパイクにも気づけます。

医師にいわれなくても血糖値が上がる食べ物や行動を自ら回避し、どうすれば血糖値を下げる生活ができるか工夫するようになります。糖尿病で受診する患者の10%はインスリン注射が必要で、こうした患者は夜間低血糖を起こしているケースがあります。

CGMで計測することでその発生を知り対処することができ、インスリン量を減らすことにもつながるようです。低血糖とは糖尿病をインスリンなどで治療している人に現われる緊急的状況で、血糖値が正常より低下したり、乱高下した時に見られます。

大量の発汗、顔面蒼白、手足の震えから意識障害、痙攣、昏睡状態に陥り命を落とすこともあります。インスリン注射を長く続けると、同じ種類と量の薬を同じ場所に打っているのに同じ効果が得られなくなることがあります。

その原因のひとつがインスリンボールです。インスリン注射を同じ場所に打ち続けることで皮膚の下にできる塊で、十分な薬剤が体内の吸収されず、血糖コントロールが乱れることになります。

こういった場合でもCGMがあれば、血糖コントロールの乱れを視覚で確認でき、CGMが必須のアイテムとなりつつあるようです。


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