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日本人の6人に1人が運動不足で死んでいる

2024-11-29 10:33:46 | 健康・医療
健康長寿を目指すうえで大事なことというと、健康診断を受けたり、適度な運動をしたりと色々なことが挙がってきますが、私はすでに長寿は希望しなくなっています。

77歳になればいつ死んでも良いような気がしていますが、こういった心境になったのはここ2年ぐらいのような気がします。私は特に医者嫌いではないのですが、友人たちを見ても好き嫌いに関わらず医者の世話になる年齢となっているようです。

ほとんどの病気は年齢とともに急速に増えてきます。たとえば膵臓ガンの年齢別死亡率をグラフにすると右肩上がりにはなりますが、曲線になってしまいます。そこで縦軸(年齢別死亡率)と横軸(年齢)を対数に変換してグラフ化すると綺麗な直線になります。

これを数学的にはべき乗則と呼んでいるようです。この意味はよく分かりませんが、べき乗則は多くの自然現象や社会現象に当てはまり、これからいろいろな解析ができるとしています。

死亡ランキング上位の死因についてべき乗則分析をすると、指数(絶対値)は非常に大きくなります。このことは年齢を積み重ねるに従い、病気になる要因やターゲットが積み重なっていくことを物語っています。

この指数値を使って、加齢とともに疾病のリスクがどのように増加するかを推測することができます。たとえば60歳の人が61歳になったとき、どのくらいガンや循環器病のリスクが上昇するか推測できます。

この計算方法は省略しますが、1年でほぼ9%リスクが上昇することになります。肥満の程度をあらわすのにBMIという指標があり、18.5から25を普通体重、18.5以下を痩せすぎ、25以上を肥満と呼んでいます。

しかしWHOの基準では30以上となっており、日本では2.8%にすぎませんがアメリカでは28.1%に達します。日本の35万人以上を追跡したデータによると、BMIと死亡率の関係はU字型になります。つまり痩せすぎも肥満と同じように死亡率が高くなっています。

死亡率が一番低いのは男性でBMI23〜27,女性で21〜27です。つまり小太りぐらいの方が死亡率は低くなります。メタボリックシンドロームは2008年に国際的にいくつかの学会が提案した概念です。

肥満だけではメタボの十分条件にはなりませんが、肥満特に腹部の肥満はメカニズムのうえで大きな役割を果たしています。厚生労働省は皮下脂肪は定期預金、内臓脂肪は普通預金と説明しています。

皮下脂肪は過剰エネルギーをゆっくり脂肪として蓄積しますが、内臓脂肪は速やかに反応し、たとえば運動するとすぐに燃えます。メタボリックシンドロームを改善するには、食事の改善と運動という常識的な予防法が有効です。

日本は特に運動不足が目立ち、全死亡の16.1%は運動不足によるようです。私は週1回テニススクールに行っていますが、この程度では運動不足なのかもしれません。


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