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沈黙の臓器「肝臓」の働き

2021-07-12 10:30:15 | 自然
肝臓は沈黙の臓器と言われており、何か障害が出てもほとんど自覚症状が出ないことが知られています。

私の身近なところで肝臓の病気になった人はいませんが、ずいぶん前に叔母が肝硬変で亡くなっています。

この肝臓がどんな働きをしているのか、例えばアルコールを代謝分解するような解毒作用をしている程度しか知りませんでした。この肝臓の働きをまとめた記事が掲載されていました。

肝臓を意識することはほとんどありませんが、肝臓の位置はお腹の右上辺りにあり、左葉と右葉に分かれており、左葉は右葉の4分の1ほどの大きさです。重さは成人男子で1.2〜1.5キロもあり、人体で最大の臓器で、大部分が血液で満たされています。

肝臓に入る血管は門脈と肝動脈で、門脈は消化管で吸収した栄養素を含む血液で、肝動脈は多くの酸素を含む血液を肝臓に供給しています。肝臓内の血液は肝静脈を通り、腹部と下半身を貫く下大静脈に合流し、全身に送られます。

肝臓を構成するのは2500億個以上の肝細胞で、中心静脈を軸として放射状に規則正しく並び、肝小葉というユニットを作っています。肝臓は2000種以上の酵素を使い、500もの仕事を担う体内の代謝工場で、働きは大きく3つの機能に分けられます。

最初が栄養素の代謝で、糖質やタンパク質、脂質の3大栄養素を始めとする栄養素を代謝します。糖質をグリコーゲンとして蓄え、糖新生で糖質を作ります。消化管から吸収した栄養素は門脈から、体内で生じた栄養素は肝動脈から流れ込みます。

肝臓は糖質などからグリコーゲン、脂肪酸から中性脂肪やコレステロール、アミノ酸からタンパク質などを合成します。次が有害物質の解毒で、有害な物質を分解したり、排泄しやすい形に変えたりして無害化します。

先に述べたアルコールの分解と代謝、医薬品などの分解と代謝を行います。消化管と肝臓が門脈で繋がるのは、肝臓で真っ先に有害物を処理するためとされています。

最後が胆汁の生成で、脂質を乳化させて吸収を促す胆汁を作っています。胆汁は胆のうに蓄えられており、必要に応じて十二指腸へと分泌されます。肝細胞は1日1リットルほどの胆汁を合成します。

胆汁は胆のうで濃縮後、十二指腸へ分泌され、摂取した脂肪を乳化して消化・吸収しやすくし、ビタミンやミネラルの吸収を助けています。肝臓が悪くなると、この胆汁が血液に入り皮膚や白目が黄色くなるのが黄疸で、数少ない肝臓の異変を表す症状です。

以上が肝臓の大まかな役割ですが、生きていくために最低限必要な基礎代謝量のうち21%を占めているようです。

肝臓を守るための食事などもいろいろ出ていますが、脂肪肝にならない様気を付けるぐらは必要なのかもしれません。


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