僕たちは一生子供だ

自分の中の子供は元気に遊んでいるのか知りたくなりました。
タイトルは僕が最も尊敬する友達の言葉です。

夏の夜の話

2006-07-18 | Weblog

最近、小さい子供の手を引かない親をよく見かける。
しかも国道沿いの歩道の車道側を平気で歩かせている。
子供は、ちょっとした好奇心で車道へ飛び出すなんてことはきっ
とまったく頭にないんやろう。

こういう親に限って、もし自分の子供が飛び出して怪我でもした
もんにゃあ、一方的に車が悪いなどと抜かしよるに決まってる。
そして、そうやって育てられた子供は運よく生き延びたとしても、
自分が親になった時には、当然、自分の子供に同じことを繰り
返す。まったく空恐ろしい。

ところで、子育て、ということで、親父の思い出がひとつある。
俺がたぶん幼稚園とか小学生になったばかりくらいやったと思う
けど、あめ玉をのどにつまらせたことがあった。息ができなくて苦
しんでいると、親父が飛んできて、背中をたたくでも逆さにする
でもなく、あっという間に俺をおぶって医者へと走り出した。

でも、走って揺れたのがよかったんやろう、詰まりが取れてあめは
胃の中へ落ちていった。でも親父のあまりの必死さに、今あめが
とれたというと怒られるという意識があり、しばらく躊躇してから、
あめ取れたというと、親父は「そうか、それならええ」と一言だけ
言って俺をおぶったまま家に帰った。
その時真っ先に、「あれ?怒られへんねや」と思ったことを今でも
鮮明に覚えている。

親とはかように子供の健康と幸せだけを願うもんやというのは、
俺も親になってから分かったんやんやけど、件の親っていうのは、
まだその親の代からバカDNAを受け継いでいるもんやから、本
能的にそういう気持ちが備わっていない。そして、
こういう親達の行動は見過ごされているけど、法律上は何の
罪にも問われないから、この人たちのバカDNAは今日もスク
スクと育っている。遠い将来のことを考えたら、ある意味ニュー
スで今話題になってる母親より、こっちの親たちのほうが罪が
重いんとちゃうかな。

真夏の夜、オカルトよりも背筋の凍りつくような話やねぇ。