介護保険は、疾病や認知症などで常に介護を必要とする要介護状態の人、日常生活において助けが必要な要支援状態の人を
援助するために考えられた重要な社会保障制度です。
何らかの援助が必要になった時には介護保険を使ってサービスを利用することが出来ますが
その為には事前に介護認定を受ける必要があります。
その認定審査に関わって20年になりますが、今回のコロナ感染症の影響でしょうか
通所介護や訪問介護、リハビリテーションなどを休む利用者が増えて、心身状況が悪化した方が増加しています。
外出自粛や感染予防の為ひたすら家でおとなしくしている間に足腰が衰え、生活意欲が低下し…
審査会メンバーの理学療法士Tさんによると、暫くぶりに訪れた利用者の変りように驚いたそうで
4ヵ月のリハ中止で、すっかり体が硬くなり活気が無くなっていたと案じていました。
健康な者でも此の間の「お籠り生活」で、無気力になり何事も億劫になったりしたのですから
独居や高齢者夫婦のみの暮らしでは、より一層やる気が失われのたでしょう。
これから以前のレベルまで戻すのが大変と言うTさんに、「頑張って」とエールを送りましたが…
若者と違って高齢者の場合、低下した運動機能や筋力を取り戻すのは簡単なことではありません。
お互いに諦めず根気よく継続することが大事です。
少しずつ日常生活が戻りつつある現在ですが、これから寒さ厳しい冬に向かう北海道。
暖かい時間帯を見計らって外出し、美しい秋を楽しんで欲しいと願っています。