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世界・わが心の旅

2010年12月18日 | 日記
         
 現在NHKテレビでBS放送10周年を記念して、『BSベスト・オブ・ベスト』を
再放送している。今日は『世界・わが心の旅』特集だった。
1993年から10年間にわたり放送された紀行番組で、各界で活躍する著名人が
それぞれ思い出の地を訪ね、現在の自分を振り返る構成になっていた。  
10年間で出演したのは約320名、訪問した国は70カ国に及んだそう。
この番組のファンだったが見逃したものも多く、今回初めて見た番組もあった。
ジャンルは違っても自分の原点を振り返り、次のステップへ繫ぐ作業は一緒。 
「温故知新」という言葉を思い出しつつ、興味深く見た。
         
 特に2000年に、ドイツを訪ねた姜尚中(カン・サンジュン)の旅が心に残った。
先日の講演でも触れていた、2年間のドイツ留学時代の親友を訪ねる旅だった。
在日韓国二世として生まれ、幼い頃から自分は周囲と違うと違和感を感じながら
成長した過程は、著書『在日』や『オモニ』にも書かれている。
在日韓国人の重みから逃れるようにドイツへ渡り、そこで知り合った在独ギリシャ
青年と、その家族の温かさに救われたエピソードが語られていた。
同じ移民二世として生きる青年の想いが、二人を固く結び付けたのだろう。
 ギリシャに戻った親友と家族に20年振りに再会、特に異郷にあってオモニと
慕った彼の母親に温かく迎えられて感極まった表情に、胸が一杯になった。
いつも冷静で『知性の塊』のように思えた姜氏に、ちょっと親しみを覚えたほど。
        
 ヨーロッパのように国々が陸続きなのと違い、一国一民族の独立した島国・
日本には移住民を受け入れる素地が、少なかったのだろう。
現在でも外国人労働者に対して様々な条件を課しているのは、その名残か。
介護人材の不足を解消するための方策も、多くの矛盾を抱えたままだ。
姜氏が、これからの日本を考える時、『移民』がポイントと話されていた。
 『世界・わが心の旅』は、著名人たちの主張や素顔や本音が垣間見えて、
様々なことを考えさせられた。
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