二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

皮張りの季節になりました。

2016-07-30 09:47:31 | ■工房便り 総合 
発表会も終わり、雰囲気はありますね、と言われるけれど、決してうまいと言われた事の無い演奏も一段落です。

そして何より待ちに待った、晴天、そこそこの湿度

良いですね、これでやっと皮張りが出来ます。

何しろ私の作業場は、2年前に私が一人で2ケ月もかかってたてた、掘っ建て小屋です。

ろくな、エアコン設備などなく、外より多少ましかなと言うくらいの温度コントロールです。

因みに入るといきなり、



以前作ったヴァイオリンや、テーブルの脚、

でも中に入ると



お宝の山、(私には、紫檀と黒檀の最終乾燥場。

二階に上がる階段です、ここを綺麗にしてあるのはほぉさんのお蔭です、



壁にかかっているのは、沼津の海で釣った、82センチの、真鯛、そして、漆喰で作った額縁。

上へあがれば、弓造りの部屋です。



ここだけは一年を通して、エアコンされています、何しろ大切な馬毛や、蛇皮の乾燥場ですから。

でも、それでも、やはり皮張りは転機を特に湿度を考えながら張りこみます。

先日までの梅雨時など、絶対皮張りなどしたくないです。

かと言って冬場の乾燥時期は、皮張りは楽ですが音が、キンキンになりすぎます、

これをコントロールするのが難しいですね。

冬場に綺麗に張れたとしても、すぐ春の長雨、思ったより緩んでしまうことも多いです。

ですから、北京のあのキンキンに乾いた地方で貼った蛇皮は、日本に持ってくると、緩みやすいです。

部屋の中の湿度を、肌で感じながら、蛇皮はるのが、やはり私にとっては良い状態なのです。

さて、

修理の皮張替えの方、

新しい二胡をお待ちの方、大変ながらくお待たせいたしましたが、これから頑張ります。

これから「かのね」、4号に取り掛かります、

音色は最高音のボリュームはこれ以上なく、うるさく無く、響き渡る、ヴァイオリンのボリュームを超える二胡が、出来ますかどうか、

これもひとえにこの蛇皮張りの良い時期を待っていたのです。

ちゃんと仕事もしますよ、ほぉさん。

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