
バロック時代のバイオリンの弓です。
何処かで皆さん見た覚えはありませんか。
そうです、二胡の弓の形に似ていますね。今この形の弓はバイオリンでは使われていません。
1800年代の半ばまでこの弓がバイオリンでも使われていました。
ということは、弓も更に変化して進化する可能性というのはあるのかもしれません。
今は、まだ竹で来ていますが、そのうちカーボンになったり、木の弓が出来て来るかもしれません。
いやいや、もう既に、二胡の木の弓は中国では出来ています。タダ形は今までのと同じようなものなのです。
ですから上の写真と変わりはないでしょう。
これからですね、二胡の弓の形も変わって来るのは。
何時か私も挑戦してみたいとは思うのですが、、、、
以下坂井克則さんのHPから
21 弓とイタリア人気質
ストラデヴァリはかなりのバロック弓を作っているが、現代の著名な弓作りに、イタリア人はいない。
これは、弓を逆反りにする事が近代のフランスで発達したと言う理由によるだけでなく、弓作りとヴァイオリン作りの仕事の質が、根本的に異なっている事によると思う。
弓作りの仕事は、非常に高い精度で、ある値に、削っていく作業が主で、失敗は許されない。 ヴァイオリン作りの仕事は、材料に合わせて、値を作り出して行く作業で、0.1ミリ削りすぎても何とかなる。またヴァイオリンの材料には、弓の材料と違い、このような木が最高と言う物がない。製作者の求める音に合わせて、材料や板厚が決められる。
ヴァイオリン作りの仕事は、弓作りより、おおらかと言うか、いいかげんで良い。 いいかげんで良いと言うとヴァイオリン作りから怒られそうだが、確かに、緊張感は少なく、自由である。
澄み切った青い空、豊かな大地で育ったちょっといいかげんで、おおらかなイタリア人にヴァイオリン作りは、向いているのかも知れない。
上の文章も面白いですが、この形、二胡弾きさんにはお馴染みですね。