これが虎駒の形です。
丸くふくらんでいる方が棹の方上になります。
皮のまん真ん中に置いて下さい。
この駒の特徴は、木の粘りが凄く有ると言うことです。硬くてなおかつ粘りが有る木というのはとても少ないのです。
硬いともろいと言うのが殆どの木です。
柔らかい木は粘りますが、弦の力を受けると凹んだりしてしまいます。
もう一つの特徴はこれこそバイオリンを作ってきて気が付いたことです。
バイオリンの駒は、この虎駒のように、両サイドに切り込みが有ります。
そのおかげで、横方向に弾いている弦の力が、縦方向に、バイオリンの表板を振動させます。
二胡も本来ならば皮に対して垂直に弾ければ相当良くなるのですが、棹が有る為にどうしても完全な直角には弾けません。
そこで考えたのが、バイオリンの駒のように、切り込みを入れれば、多少斜めのボーイングでも皮に対して垂直に駒を振動させられるのではないかということです。
やってみますと、この切り込みの深さ或いは、位置出しなどかなり期の硬さに左右されると言うことが解りました。
バイオリンの駒などでも一つ一つその材によって音の鳴りが変わります。
ですから、駒の厚みや高さなど、そのバイオリンに合わせて削り込んで作るのです。
虎駒も同じことが言えます。
他の材でもやってみましたが、殆どが硬過ぎてもろいか、柔らか過ぎて、振動しないかのどちらかです。
比較的強いのは、チンチャンですが、音の鳴りとしてはよいのですが、駒としてはどうも癖が有り過ぎるのです。
以前に、この虎駒の原型を作った時は管理硬いエンジュの枝でしたが、時間が経つに従って脆くなり耐久力が有りませんでした。
エンジュは本来ハンマーの柄等に使うので耐久力が有るはずなのですが、弦の圧力というのはかなりなものなのでしょう。
他の物では、例え楠などでも、矢若杉、紫檀などは硬過ぎてもろく、なかなかに適正の材料に会えませんでした。
そこで今度の虎駒の材です。
たまたま見つけたとはいえ、これは得難い材料です。
通常のウチダ駒の形状にしても、相当良くなりますが、この切り込みを入れても良く持つことが解りました。
パワーアップと音の伸びという点ではこの虎駒に匹敵する形状と、材質はないと今は考えています。
今までに駒に作って試した材は、多分40種類の木を越えていますから。
もし駒を作るのが趣味の方はやってみて下さい。
丸くふくらんでいる方が棹の方上になります。
皮のまん真ん中に置いて下さい。
この駒の特徴は、木の粘りが凄く有ると言うことです。硬くてなおかつ粘りが有る木というのはとても少ないのです。
硬いともろいと言うのが殆どの木です。
柔らかい木は粘りますが、弦の力を受けると凹んだりしてしまいます。
もう一つの特徴はこれこそバイオリンを作ってきて気が付いたことです。
バイオリンの駒は、この虎駒のように、両サイドに切り込みが有ります。
そのおかげで、横方向に弾いている弦の力が、縦方向に、バイオリンの表板を振動させます。
二胡も本来ならば皮に対して垂直に弾ければ相当良くなるのですが、棹が有る為にどうしても完全な直角には弾けません。
そこで考えたのが、バイオリンの駒のように、切り込みを入れれば、多少斜めのボーイングでも皮に対して垂直に駒を振動させられるのではないかということです。
やってみますと、この切り込みの深さ或いは、位置出しなどかなり期の硬さに左右されると言うことが解りました。
バイオリンの駒などでも一つ一つその材によって音の鳴りが変わります。
ですから、駒の厚みや高さなど、そのバイオリンに合わせて削り込んで作るのです。
虎駒も同じことが言えます。
他の材でもやってみましたが、殆どが硬過ぎてもろいか、柔らか過ぎて、振動しないかのどちらかです。
比較的強いのは、チンチャンですが、音の鳴りとしてはよいのですが、駒としてはどうも癖が有り過ぎるのです。
以前に、この虎駒の原型を作った時は管理硬いエンジュの枝でしたが、時間が経つに従って脆くなり耐久力が有りませんでした。
エンジュは本来ハンマーの柄等に使うので耐久力が有るはずなのですが、弦の圧力というのはかなりなものなのでしょう。
他の物では、例え楠などでも、矢若杉、紫檀などは硬過ぎてもろく、なかなかに適正の材料に会えませんでした。
そこで今度の虎駒の材です。
たまたま見つけたとはいえ、これは得難い材料です。
通常のウチダ駒の形状にしても、相当良くなりますが、この切り込みを入れても良く持つことが解りました。
パワーアップと音の伸びという点ではこの虎駒に匹敵する形状と、材質はないと今は考えています。
今までに駒に作って試した材は、多分40種類の木を越えていますから。
もし駒を作るのが趣味の方はやってみて下さい。