この形。少し右に傾いています、胴の下の方へ傾いているのです。右側が台の方です。これには理由があります。
この理由というのは、最初に「二胡やるぞー」という、ブログを書いておられる内田さんが、最初にこの理論を展開していたのです。
私自身もある時駒の形状について考え、それを作ってジミーさんに、見せたところ、「これはもうすでに、二胡やるぞーさんが考えていたことですよ」という事で、内田さんとお話しして、この駒の形状を先人に敬意を表しまして「内田駒」と名付けました。
理論的には大変正しいと思います。
その後には福井の小林さんもこの内田駒の形状を検証し、ご自身独自の形を生み出したりしています。
これは、皮の新しい時にはとても有効だと思います。しかし皮は経年変化で伸びてきてしまいます。伸びてくるとへこみますから、この駒は多少その効力が減ってきます。
私は、材質という事を踏まえたうえでこの内田駒の形状を更に追及してみようと考えましてこの何年か、松節でいろいろ試してきまして、
今回この新しいにこのこまにたどり着いたのです。松節という皮の変化に応じられる素材を使って、この内田駒を作ってみました、今までの松節の難点である弦が時間とともに沈んでいくという事も解決できたと思います。
この新駒、来月から、二胡姫さん弦堂さん、NMLさんで発売始めます。
参考までに、以下二胡やるぞーさんのブログと小林さんのブログです。そんなに難しいことではないので、ぜひ読んでみてください。
このように外来の楽器である分かりにくい二胡の事を、緻密に研究していた方がいらっしゃるというのは、大変すばらしいことだと思うのです。また小林さんは楽器の扱いなども、そして、演奏法までもきれいに整理して分かりやすく書いていらっしゃいます。是非参考にしてみてください。
https://soukichi.exblog.jp/12632595/
http://erhufukui.main.jp/%E3%82%A6%E3%83%81%E3%83%80%E9%A7%92%E4%BD%BF%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%BF%E3%81%9F/