クロサワ楽器店さんで、光舜松脂の「B」が売れています。
勿論、光舜松脂製造販売所でもです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/0c/71480a20fc301b1caca0a15496091524.jpg)
ちょっと作るのが間に合わず、今週末まで在庫がありません。
これは嬉しいですね!
売れるから!というより認めてもらっている嬉しさです。
光舜松脂「B」は大変特殊なものです。
コントラバス用の柔らかい松脂の上に乗せることが出来て尚且つ、光舜松脂の他にない音の深さとキレの良さを実現します。
コントラバスの弦は太いです。
3ミリ近くもあるものもあります
それを、松脂の大変細かな粒子たぶん普通の物でも50分の一ミリくらいの粒子が振動させようとするのですからこれは大変ですね。
ですからたっぷりの毛の幅で沢山の松脂の粒子で鳴らそうとしてコントラバスの弓毛の幅はヴァイオリンの弓毛の幅の倍くらいもあります。
昔はガット弦でしたからそれでよかったのでしょう。
ガット弦の表面はつるつるしていませんから、それできちんと太い弦を振動させることができたのです。
ところが弦が金属巻になってきて、丈夫になったし鳴りも良く鳴ったはずがこんどは弦の上で松脂が滑ってしまう。
それなら、油分を松脂に混ぜてべたつくようにして弦を引っかける方向になってきました。(実はそれが間違いだったのですが)
その究極がコントラバス用の松脂です。
この松脂の上には他の松脂は乗りにくいです。べたべたですから。
特に光舜松脂の様に全く油分を含まないものは、手の施しようがなかったのです。
そこで、油分を含ませずにどうやって、このべたべたの松脂の上に乗せるかを考え出したのです。
20種類くらいやりましたかね!
光舜松脂は大変細かな粒子の塊です。
落下すると粉々になりかねません。
その粉粉にないりゃすいのを更に進化させてべたべたの松脂の上にこすりつけるくらいでもその粒子が付着しやすいようにしたものです。
柔らかい松脂の上に細かな粒子が乗っている形になります。
コントラバス奏者の求める爆音にもなりますが少し奏法を変えると切れのある遠鳴りする音に鳴ってきます。
ですから、元々ヴァイオリン系の松脂で弾いていたコントラバス奏者の弓の上に乗せても効果は出にくいのです
普通の新品の松脂にですと量の差はともかく油分など含まれていまして、「B」は乗りますが。
「B」はただ柔らかい松脂の上に乗せても良い働きをするように作った特殊なものなのです。光舜松脂としてもです。
発売始めて、8ケ月どうやら大分皆さんにその良さが知られてきたようで、作るのに間に合わなくなってきています。
少しずつは光舜松脂認められてきているようですね。
ありがたいことです。
松脂工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ