二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

松脂は道具です!

2025-02-12 17:35:59 | 光舜松脂 ヴァイオリン用
擦弦楽器にとって松脂は本体と共になくてはならないものです。
なにしろ馬毛だけではきちんと音が出ませんから。
あるいみ絶対的に無くてはならないものです。
木工屋に刃物は無くてはならないのと同じくらいに必要なものですね。
木工屋にもう一つ必要なのは鋸です。
鋸だけでも数種類その扱う木材によってそして何より大きさによって、そして細工の細かさによって変わります。

これはレザーソウ一番細かく刃がついていて障子や建具など、あるいは指物や家具を作る時に使います。
さらに細かいのはこの下の物、
私は二胡やヴァイオリンの駒の弦を乗せる溝を彫る時に使います。
大きな材にはそれなりに目の粗い鋸、
そして、質の違う竹などには竹引きのこと言うのもあります.。
丸鋸にしても、材料の大きさあるいは製材ならばこれ、寸法をきっちり決めるにはこれと、刃物は使い分けられます。
擦弦楽器も様々に弦の違いがあります。
先ず太さが違います。
松脂は基本的には粒子です。
光舜松脂「基」は今発売されているどんな種類の松脂より粒子が細かいです。
ですから細い弦を鳴らすには向いています。
もしこの鋸でこの木を斬るとしたらとても効率良くないですね。
たぶん、それと同じことが言を鳴らすという事と似通っているのではないかと考えています。
細かい細工の為には、軽く尚且つ薄い鋼で細かな目の物を選びます。
大きな木を斬るためには重くかつ厚い荒い目の物を選びます。
実際、ヴァイオリンの弦を鳴らすには、「基」が十分働きます。
「基」でチェロやコントラバスを弾くとかなり物足りない振動しか出てきません。
例えコントラバス用の150グラムくらいの重さの弓を使ってもです。(因みにヴァイオリンの弓は60グラム前後、二胡の弓は55グラム前後、胡弓の弓は70グラム前後)
当然ですねこの鋸でこの角材を弾くとしたら無理があります。

刃自体が小さいですから。

現在の光舜松脂「寂光」「光輪」「煌」の状態はこれでしょう。
これならかなり細かい細工から、程度はありますがこのくらいの角材までは切れます。
ある意味どんなものでも切れます、どんな大きさの楽器でも鳴らせます。
しかし理想を言うなら、
コントラバスなどにはこのくらい大きな刃が欲しいです。
楽にに弾けます。効率も良いですね。
その切っ掛けが「赤寂光」「赤光輪」少し非力だなと思う方に使ってほしいです。
道具は刃物は使ってみるとその良さがはっきり分かりますね。
現在の光舜松脂の「B」は、あくまでも暫定的な、現在ほとんどのコントラバス奏者の方が使っている柔らかい松脂の上にのみ乗せて使い、ただブンブン言わせるだけでなくその本来の音色を引き出す、きっかけになればと思って開発したものです。
ほんとうなら、その太い弦をらくに振動させる適正な松脂が必要なのだと思います。
確かに「寂光」「光輪」「煌」でも今までのヴァイオリン用の松脂よりははるかに鳴らしやすくキレも良いですが。。。。
わたしはまだ、こんなのがあるのではと研究を続けています。
 大鋸(おが)
長さが、120センチ刃の一つの大きさが3センチくらいあります。
昔の製材に使っていたものです。
これこそふさわしいのでは???
念のため、これは例えばですから!
まだまだ開発は続きます。
松脂工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ

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