
これは、縞黒檀です。
縞黒檀にもいろいろあります。
黒檀は熱帯から温帯地域一帯に自生している柿科の木を言います。
日本でも九州くらいには、黒柿というかなり大きな縞目の柿もあります。
どうも、これらの縞目はその自生する土地の地質によって大きく変化し、カリマンタンエボニーなどと言われるものはこの黒の縞目がとても細くほとんどが黒がかった茶色に見えます。
皆さんのおもちの、黒檀と言われるもので、かなり茶色ポイ物は殆どがこの、カリマンタンエボニーで
黒檀系にしては軽い音がし、この樹種を好んで使う工房もあります。
ワタクシの使う縞黒檀は、インドネシアの縞黒檀と、タイや ベトナムあたりの縞黒檀があります。
この縞黒檀は、タイの縞黒檀でとても硬く、いわゆる真黒と言われるスリランカの黒檀などよりも硬いし、繊維質も強靭です。
ですので、二胡に作ると、とてもしっかりした鳴りをします。
中国の場合、黒檀と言われるものは殆どがこのタイの縞黒檀を指します。
経年変化でこの縞目はほとんど見えなくなり真っ黒になります。
殆どの黒い木はシャム柿も、真黒、縞黒檀も、ブラックウッドも時間がたつとその木目は見えなくなり、真っ黒に見えるようになります。

これは、インドネシアの縞黒檀の時間のたったものです。
中国ではどの木も黒ければみな同じように黒檀、烏木と呼ばれるようです。
人によって黒檀と烏木は使い分けているようですが。
胴は一枚の木から、6ケの部品を作り貼り合わせます。
その時に肝心なのはこの縞黒檀のように、木のストライプのがらが見えてくるように製材することです。
木は、柾目に取りさえすれば、すべての木が、この写真のように、はっきりとではなくともストライプが見えてきます。
これが何故重要かと言いますと、正目取した材料は、そりにくいからなのです。
収縮はします、それで同じ一枚の木から取りさえすれば、収縮率は同じですから、全体が同じように収縮し、ゆがみにくいのです。
全ての木は、中心にいくほど木が硬くなります。
周辺部は比較的やわらかいのです。
棹になる部分はどこが良いのかという問題はあります。
硬い中心部の木を棹にすると、硬い音色にはなりますが、遠くまでよく音が通ります。
柔らかい部分を棹に使うと音色の甘さが出てきます。
この製材の段階で、ある意味楽器の音色の性質というのは決まってしまうのです。
木を見て、音色を想定できるのです。(これが楽しくて永遠に二胡つくりはやめられません)
それにしても木は一本々々違いますから、おなじ縞黒檀と言っても、それぞれ個性のあるものです。
縞黒檀というのは、二胡に作る木の中でも日本では比較的大量にあります。
昔から仏壇や家具などにたくさん作られて、紫檀より日本人には好まれてきているようです。
ですから、私が二胡を作る木の中では、比較的安いものになります。
私は木の材料費をベースに楽器の金額を決めています。
それは量産ではなく、一台一台同じような鳴りになるように作っていますから、すべての楽器が全音にわたってよく出ます。(彪駒をつけさえすれば普通にどなたでも高音がきれいに出ます)
金額の違いは基本的には材料費の違いと思ってください、皮のレベルもありますし
普通の中国製の楽器のように価格によって、鳴りが違うということはありません。ですからプロの峠岡慎太郎君もこの縞黒檀を使ってくれています。
縞黒檀の二胡は私が作る場合25万円です。(会員は15%オフです、遠くから来る方が多いのでせめて、交通費なりとも)
最近西野二胡の価格という検索の言葉がとても多くなりました。
今までは金額というのはHPにも載せていませんでしたが、スタッフたちの意見でこれから載せようと思います。