二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

私は教えるのが下手です。

2016-06-29 10:43:24 | ■工房便り 総合 
という事は、教わるのも下手という事らしい??

どうやら、教わるという事と、教えるという事は同じことなのではないかと、

最近思います。

これどちらも、才能のような気がします。

今年、工房に若干20歳の少年?青年?(Yが君)が入ってきました。

現社長のタロ若に、「西野さん、刃物の研ぎ教えてあげて下さい」

と言われ、さて困った、私自身は物の研ぎは教わった経験が無いのです。

こうなると、教えるという事がまったくわかりません。

どう考えても、刃物を研ぐというのは砥石の上に刃物を乗せて、ただ平らになるように刃物を動かす、

でしかないのです!

どう考えても刃物が砥石の面にぴったりと平らに乗って、そのまま平らを維持するように手を動かす。

その時に、手の力さえ抜いていれば、刃物を動かすにしたがって自然に手の動きが決まって来るということぐらいが、

せいぜい私が教えてあげられたことです。

それともう一つ、

砥石をいつも平らにしておくこと、

平らな砥石でないと刃物は平らになりません。

そのためには、まずは砥石を平良に研ぐこと、

まずは平らな鉄板の上で荒砥(あらと)を研ぎその荒砥で中砥を研ぎ、

中砥で合わせ砥(仕上げの砥石)を研ぎます。

常に中砥を二つ用意しておいて、その二つを交互に使い、終わったらその二枚の中砥をこすり合わせると、中砥がいつも平らになるはずなのです。

最近は便利なものがありまして、ダイヤモンド砥石というのが有ります。

ステンレスの板の上に、ダイヤモンドの粉が接着されていて平らになっています。

流石にダイヤモンドですから、硬い砥石も研げます。

後は、毎朝15分必ずやること。

私の教える事が出来たのはこんなことだけでした。

このことを二胡を弾く事を教えるという事に置き換えてみると、

はいここに二胡があります。

なるべくきれいな音が出る楽器を使って下さい。

そうでないと良い音がしませんから。

弓で弦をこすります。

その時にいつも音が綺麗に出るように弾いてね。

弓は平らになるように動かす事、

いつも弦を一定の力で,なおかつ力を抜いて

毎日やりなさい。

このようにいうだけでしかないですね。

ところが、教えるのが上手な人と言うのがいます。

そういう人に教わると、多少努力しない人でも(ほぉさんのように)一日のレッスンで相当上手くなりますし。

一年もたてば見違えるようにうまくなります。(ほぉさんでも)

数名の二胡の先生が教えているところを見た事が有るのですが、

どうやら私は熱心な教え上手な方ばかり見てきたようで、そこの生徒達の伸び方というのは目を見張るものがあります。

たぶん良い先生に教わった人は、やはり良い先生になれるのでしょうね。

また教わるのが上手な人と言うのもいます。

何かが私とは違うようです。

教える教わる。相対することのようですが、これは一つの事なのでしょう。

さてY君の刃物研ぎ見に行ってやらねば。

毎日よくやっていますからね。












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