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二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

二胡に張る蛇皮の話。その2

2011-12-17 17:25:42 | ■工房便り 総合 
世の中に、蛇皮の製品と言うのが無いわけではありません。

蛇皮の財布などは、縁起を担いで以前から出回っていましたし、バックも有ります。

また以前、青山のブランドショップに、スカートや、靴なども出ていました。

流石にそれを着ている人を見たことは有りませんが、それほどビックリするような感じではありませんでした。

豹柄やミンクの毛皮など、或いは、馬の皮のブーツや、牛皮のブルゾンなど普通に出回っていて、高価では有りますが、取り立てて、違和感のある人と言うのはいないはずです。

皆さんも大なり小なり何かしら皮製品と言うのはお持ちだと思います。

そう言う点で、蛇の皮と言うのも、同じのはずなのですが、、

どうやら、爬虫類と言う感覚と、蛇に対する、古代からの様々な言い伝えなどによるせいでしょうか、

日本では良いイメージで受け入れる方が少ないようです。

中国では食用にもし、蛇の形が、竜に近いせいか、それほど違和感のない物のようです。

不思議なのは、殆ど竜と蛇の形は変わらないにもかかわらず、

人の名前に竜と言う名前はつけても、蛇と言う名前は人にはつけないようですね。

また干支でも蛇はいますが、巳、とは言いますが、蛇とは言わないのは、

梨の実を、有の実と言うようなものかもしれません。

キリスト教徒の間で蛇を嫌うのは、旧約聖書の言い伝えのおかげなのか、

日本でも八岐大蛇は、敵役になっています。

せいぜい巳年生まれはお金に困らないと言うのが良い評価?と言えるのでしょう。

ギリシャ神話のマーキュリーは蛇に絡んだ話が有ります。

マーキュリーは、マーチャントの語源でも有ります。

要するにお金がらみとも言えなくはないと思います。

中国の商人(ショウヒト)商の国の人(殷)は物流を始めたと言われています。

商売人、商人はここから来たと言いますね。(商は賞に通じるため、対価、代償を与えると言うところから来たという説も有ります)

伏羲氏と女媧氏と言う蛇?或いは竜の姿をした天地創造の神様と言うのも、

この殷の頃からの伝説とも言われています、(諸説が有り明確ではありません)

いずれにせよ、中国では、蛇ないしは竜と言うのは大切にされているようです。

当然、それらの中国の文化や伝説が伝えられてきた日本でも、

竜は大切ににされて来てはいますが、蛇はどうも、大切にはされていない感じは否めません。

私なんかは、蛇の形が竜の原型かなとも思っていますが、

竜は、つむじ風や竜巻から来たイメージという解釈も有ります。

いろいろ書きましたが、蛇は竜ほどカッコ良くはないみたいです。

しかし、蛇は何かに出会うことで竜に昇華するとも言われています。

錦蛇の皮は、二胡に張られて、竜になるのでしょうか。

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